開催期間 2005.1.9-1.15
第32回嘘競演。テーマは「日替わりお題・小・馬・的・闘・歌・只・大
謎のメカ議長


にんげんのつぶ(小)

【小ピピン】714-768
ピピン3世。短躯王。
メロヴィング朝から王位を奪い、
フランク王国の王位につく。
子はカール大帝として知られる。

【中ピピン】?-714
ピピン2世。
フランク王国全体の宮宰となり、
カロリング家の基礎を築く。

【大ピピン】?-639
ピピン1世。
フランク王国中のアウストラシア
王国の宮宰。
無数の小ピピンが集合した群体で
一人の人間のように見える。

【特大ピピン】6世紀頃?
ピピン0世。
フランク王国のマスコット的存在と
して知られる。
無数の中ピピンが集合した群体で
一人の人間のように見える。

【キングサイズピピン】5世紀頃?
ピピン−1世。
フランク王国の、というよりむしろ
フランク王国そのものといえる。
無数の大ピピンが集合した群体で
一人の人間のように見える。

【アメリカンサイズピピン】4世紀頃?
ピピン−2世。
フランク王国を超えた世界的な存在。
無数の特大ピピンが集合した群体で
一人の人間のように見える。

【10年に一人の超大型ピピン】3世紀頃?
ピピン−3世。
フランク王国、というよりむしろ
フランクフルトソーセージが大好き。
無数の超高校生級ピピンが集合した
群体で一人の人間のように見える。




子曰く(小)

【女子と小人は養い固め】
古代儒教プロレスの技のひとつ。
古代儒教女子プロレスと古代儒教小人プロレスの
どちらで使われていたかについては論争がある。



顔の履歴書(馬)

三遊亭圓楽
【さんゆうてい・えんらく】
五代目三遊亭圓楽。落語圓楽党主宰。

昭和30年 三遊亭圓生(五代目)に弟子入り。弟子名三遊亭全生。
昭和33年 二ツ目昇進。
昭和34年 NHKラジオ馬面じまんトーナメント三位。
昭和37年 真打昇進。「五代目三遊亭円楽」を襲名。
昭和38年 NHKラジオ馬じまんトーナメント三位。
昭和39年 NHKラジオ馬じまんトーナメント三位。
昭和52年 第32回 文化庁芸術祭 優秀賞。
昭和55年 第8回 放送演芸大賞 大賞。
昭和56年 第1回 花王名人大賞[落語部門]名人賞。浄土宗芸術祭賞。
昭和57年 馬事公苑人間馬大会準優勝。
昭和58年 笑点司会者襲位。日曜の顔となる。
昭和59年 滋賀県栗東町名誉馬民。
昭和60年 第5回 花王名人大賞 功労賞。放送特別功労賞。
昭和62年 バードマンが選ぶ馬にしたい有名人三位。
昭和63年 第43回 文化庁芸術祭 芸術祭賞。
平成3年  ベスト馬刺スト大賞功労賞。
平成4年  ケンタウロスにしたくない芸能人四位。
平成6年  ゴールデンウマヅラハギ賞最優秀奨励賞。
平成8年  第63回全日本あん馬選手権 審査馬特別賞。
平成15年 NHKラジオ馬じまんトーナメント三位。



ひと (馬)

【バトゥ】 (1207年 - 1256年)

チンギス・ハーンの長男ジュチの次男で、キプチャック・ハン国の創設者。

オゴタイ・ハーンの命を受け、モンゴル大騎馬軍団を率いてヨーロッパ遠征を行い、
ロシア、ポーランド、ハンガリーを支配下に置いた猛将で、街の人間を皆殺しに
するなどと、敵味方からもたいへん恐れられた。
オゴタイ・ハーンの死去に伴い、バトゥはクリルタイ出席のために軍を引き返し、
その後、ヴォルガ川河畔のサライに首都を築いてキプチャック・ハン国を建設し
南ロシアを中心に広大な領土を支配した。
厳格な支配者として君臨していたが、ある雨の日、段ボール箱の中でみーみー
泣いている子猫を拾っているところを目撃された。
あいつ、普段はつっぱってるけど、意外といい奴かもと思われ、後に馬頭観音の
モデルとなった。


勝馬 (的)

「殿、まだご決断はつきかねておられますか。」
羽柴秀吉がおどけながら声をかけた。
信長はじろりとにらむだけで何も言わない。
こういった時には逆に怒らない信長の性格を
秀吉は知り尽くしていた。
「武田の騎馬軍団…信玄公亡きとはいえ、勝頼も
なかなかの戦巧者。それが一万五千。足助・明知・
高天神・二連木・牛久保も手もなく陥ち申しましたのも
無理はございませんなあ。今日は五月十日でございま
したな。そろそろ長篠城を囲んでおるころでしょうなあ。
徳川殿の婿君、奥平貞昌もはてさていつまで持つ
ことやら。」
信長はまだ答えない。
「わけても高天神の城はあの信玄公ですら落とせな
かった城でござりまするゆえなあ…。以前信玄公が
京に上られようとされておられた頃は、途中で病が
倒してくれましたが、奥平貞昌や徳川殿にそれを
期待するのはいささか酷かも知れませんなあ。」

信長の思案は固まっていなかった。武田の軍勢の強さは
日本国中が知っている。もしここで三河の徳川家康が
一敗地にまみれるようなことがあれば、ふたたび反織田
勢力がいっせいに牙を剥くであろう。そうなれば天下統一
への道は果てしなく遠くなる。

「いかがでござりましょう。まず、ありったけの鉄砲を
集めまして、それを武田騎馬隊にむけてぶっ放すので
ございます。」
「フン、鉄砲の弾込めには時間がかかるわ。その間に
敵が突っ込んで来たらなんとするぞ。」
「そこはそれ、鉄砲隊を三組に分けまして、最初の隊が
撃っている最中に次の二組が弾込めと、順々にくりかえ
すのでございます。さすれば、間断なく撃たれる弾で
こちらに近づくこともできぬかと。」
「たわけめ。三段撃ちはなかったことと、すでに歴史の
定説となっておるわ。三段撃ちは江戸時代の小瀬甫庵が
信長記で書いた出鱈目じゃ。」
秀吉は、大仰に驚いて見せた。
「ほう、左様でござりましたか。いやはや、所詮私などの
知恵は浅知恵でござりまするなあ。では、いかがでしょう、
ありったけの雌馬を集めまして、騎馬軍団がやってくる
ところに放つのでござりまする。さすれば、敵の馬は
雌馬のあとを追い回して戦どころではなくなるでござり
ましょう。」
「たわけ。敵の馬が何匹おると思うぞ。敵を撹乱できる
ほどそのような雌馬を集めるのが大変じゃ。それにお主の
弟の秀長が播磨淡河城で淡河弾正定範にその作戦を使われ
るのは四年後じゃ。たわけたことを申すでない。」

やはり信長は只の武将ではない。その目は常に未来を見通
している。秀吉は今更ながら恐ろしさを感じた。しかし、
その信長にして、武田騎馬軍団に対しての対策はできてい
ないのだ。かといって秀吉にもこれといった対策がある訳
ではない。いくら先見の明があったとて、力無きものは滅
び去る。それが戦国の掟であった。


五月十四日、岡崎城に三万の兵を率いて入城した時も信長の
思案は固まっていなかった。長篠近くの設楽ヶ原を決戦場に選び、
水田の泥濘で馬の足を取らせて動きを奪い、馬防柵を幾重にも
構えて突進を防ぐ。そういった防御策はあったが、決勝の策は
今だ浮かばなかった。
信長自らの指揮で戦をしながら、武田に破れるなどということがあれば、
信長個人の力でまとめてきた織田家の勢力の崩壊を意味する。
負けられるはずはなかった。

五月十五日の昼過ぎ、思いがけない人物が現れた。
長篠城に篭城して五日目の奥平貞昌の家臣、鳥居強右衛門勝商で
ある。十重二十重にも張り巡らされた武田軍の包囲を破り、岡崎城まで
たどり着いた強右衛門の豪胆さに諸将は感嘆したが、報告は 「城の兵糧、
あと三日分」という最悪の部類のものであった。

城に戻るという強右衛門から信長は長篠城の様子、武田勢の様子を
細かく問いただした。
「武田勢の士気はどうじゃ。」
「ハッ、さすがに歴戦の武田勢、いささかの緩みもございません。
時折勝鬨などあげております。憎らしいことで。」
「ほう、勝鬨とな。」
「ハッ、『馬勝った、馬勝った』などと申しております。戦はまだ始まった
ばかりでござりますのにな。」
信長はにやりと笑った。
「安堵いたせ、強右衛門。これで勝ったぞ。」

城内の菜種や胡麻が集められ、三万の軍勢が油絞りに狩り出された。
畿内の各地から集められた鉄砲の銃床は種つぶしにはもってこいの
道具であった。絞られた油は大甕に入れて長篠へ運ばれる。
五月二十日の未明頃には、設楽ヶ原に香ばしい香と、じゅうじゅうという
音が満ち満ちていた。
「織田殿、これはいったいなんでござりましょうか。」
油のにおいで満たされた織田の本陣に徳川三河守家康がやってきた。
猩猩緋の頭巾に南蛮鉄の割烹着姿の信長は器用に菜箸でなにやら
揚げていた。
「カツレツというものじゃ、徳川殿。」
「かつれつでござりまするか。」
「左様、豚肉を卵とパン粉でくるみ、油で揚げたものじゃ。豚のカツレツで
あるからの、トンカツとでも言おうか。これを当方の騎馬隊の兵どもに
食わせてやるがよい。」
「ほほう、これはうまそうでございますな。」
粗食家ではあるが大食漢の家康も、カツレツの香ばしいにおいにたまらず
手を伸ばした。
「いかんいかん、徳川殿。お主はカツレツだの天ぷらだのの油物は食わん
ほうがよい。命に関わるかもしれんでの。」
「は。」
家康は肥満した腹をぷるんと震わせた。

五月二十一日の払暁、霧に煙る設楽ヶ原を丸に花菱の旗印の山県
三郎兵衛昌景勢が動き出した。赴くところ敵なしと言われた山県勢の
動きはなぜか鈍かった。雨でぬかるんだ足元のせいだけではない。昌景は
織田・徳川勢の構えに、これまで戦ってきた敵とは違うものがあるような
気がしてならなかった。初めて当たる敵。しかし、どこかで見たことがある
ような…
「そうじゃ。我が、武田の軍勢のような…」
昌景は思わず全身総毛立った。今まで感じたことのない恐怖だった。
その時、徳川勢の大久保七郎右衛門忠世、忠佐兄弟の部隊が、
山県勢の前面に立ちふさがった。槍を振りかざす忠世の口元に、ソー
スのあとがあるのを見た昌景は、初めて死を覚悟した。

正午頃、勝敗は決した。武田軍は軍勢の大半を失って潰走した。
武田騎馬軍団の強さの源、「トンカツ食って うまかった」、すなわち
「トン勝つ食って馬勝った」を織田・徳川軍も 実行したことにより、
軍勢の数で勝る織田・徳川軍の圧勝となったのだ。
「織田殿、勝ちましたなあ。しかし思いもかけないほどの勝ち方
ですな。」
油の後片付けを終えた織田本陣に腹を鳴らした家康がやってきた。
「ふふん。鳶の巣山で新しくカツを揚げようとしておる動きを
徳川殿も察しておられたから、酒井忠次に鳶の巣山を衝かせろと
おっしゃられたのであろう。徳川殿も食えぬお人じゃ。」
「左様、それがし未だトンカツを食えておりませぬ。」
ハハハハハ、信長は心底愉快そうに笑った。
「殿、この残った油はいかがいたしましょう。」
「そうか、ここに打ち捨てるわけにもいかんな。兵どもに持たせて
京の本能寺にでも運んでおけ。そのほうが後々お前も助かるだろう。」
「は…?」
明智日向守光秀は解せぬ表情で首をかしげた。
梅雨の合間の陽光が、光秀の頭を光らせていた―――――。



躑躅ヶ崎健康射撃センター春のキャンペーン (的)

スクラッチカードの銀色の部分を三ヶ所けずり、
1、2、3の数字をそろえて豪華プレゼントをあてよう!

一等 超豪華電子レンジ
二等 最高級扇風機
三等 最先端光線銃セット

※けずり方の注意
スクラッチカードはできるだけ固定し、銀色の部分にギリギリ
あたるかあたらないかのところを狙撃してください。
三ヶ所以上けずったカード、破れたり、穴が開いたり、燃えたりした
カードは無効です。
狙撃する際、逆光や夕暮れ時はできれば避けてください。
狙撃する銃はできるだけ前のないものを使ってください。



病葉 (歌)

「へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ…」

「先生、妻は、妻はいったいどうしてしまったというんですか!」
「おそらく、奥さんはたいへん責任感の強い真面目な方だったのでしょう。
長い結婚生活の間、夫であるあなたに何もしてあげられなかった、そういった
自責の念がつもりつもってこのようなことになったのでしょう。」
「そんな、妻は大変よくしてくれました!」
「奥さんの中には、あなたの望みをかなえていないという思いがあったのでしょう。
ですから、こうして…」
「うううっ…」

「へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ
へそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそへそ…」

一度で いいから 見てみたい 女房がへそくりかえすとこ 歌丸です。

 


 

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