危険な豆腐から子供たちを守るための10のテクニック

はじめに。

現在、世界各地で子供を狙った凶悪犯罪が多発しています。
こういった犯罪から子供たちを守るためにはどうしたらいいのでしょうか?
それはともかくとして、本日はここで豆腐から子供たちを守るためのテクニックをお教えいたします。
2005年末現在、豆腐に襲われた子供はまだ一人もいませんが、昨今の何が起こってもおかしくない
社会状況では、このような事件がいつ起こってもおかしくはありません。
起こる前に対策を打つ、これが治安対策の基本です。
それでは、一つ一つの対策をしっかりと記憶し、忘れずに実行させましょう。

 

暗がりに近づかない。
子供たちを襲うような豆腐は、明るい豆腐屋にはいません。
つまり、危険な豆腐は暗がりにいるということがわかります。
冷蔵庫は扉を開けるとランプがつき、庫内を照らします。
これは、明るさによって豆腐の凶暴性を抑えているのだと考えられています。
できるだけ、子供一人で暗がりなどに近づかせないでください。

ポン酢を用意しない。

危険な豆腐をむやみに挑発するのは危険です。
ですから豆腐に対して挑発的な行動を子供たちに取らせないでください。
豆腐に対して最も挑発的なのは、『お前を食べてやる』といった行動です。
特に『湯豆腐』にしようというそぶりを見せるのは特に危険です。
湯豆腐たれやポン酢などを小鉢に入れたものを持たせて外を歩かせないでください。

おからを敬わない。

豆腐のプライドを傷つける行為もまた危険です。
特に豆腐を作るために大豆から豆乳を絞ったあとに残る、おからに注意してください。
豆腐はおからに対し、自分を作るためにできた副産物であるという、いわれのない優越感を
抱いています。
ですからおからを豆腐より上に見立てるような行為は厳に慎んでください。
おからを崇め奉って神として崇拝したり、座右の銘を「おから」にしたり、おからを炒ってから
野菜と一緒にだし汁で炒め煮にしたりさせないでください。

みだりに針供養を試みない。

毎年12月8日は針供養です。(地方によっては12月8日)
針供養は折れた針を豆腐やこんにゃくに刺して、針を休め、裁縫の上達を祈る行事です。
針はいいのですが、刺される豆腐側はたまったものではありません。
針供養の当日は我慢する度量はあるとは思いますが、それ以外の日にはどうか
わかりません。
子供たちにはむやみに折れた針をもってやわらかいものを探させないようにしてください。

奇抜な弁当を持たせない。

学校行事などの関連で、子供たちにお弁当を持たせることがあります。
その際に、お弁当一杯に充填した豆腐を持たせないでください。
それは、日の丸の赤すらない白旗弁当です。
子供たちは小さな胸に一杯のやるせなさを抱えて学校から帰ることになります。
こういったやるせなさに凶暴な豆腐はつけ込んで来ると思われます。
ですから、子供たちに奇抜な弁当を持たせないようにしてください。

米国27代大統領を考えない。

米国27代大統領はウイリアム・ハワード・タフト(1857 - 1930)です。
セオドア・ルーズベルト前大統領の支援をうけて大統領に当選しましたが、
前大統領の路線に忠実ではなかったために、次の選挙では共和党の
分裂により落選してしまいました。
彼の在任期間にはポトマック河岸に桜が植えられました。
これは、日米の友情の桜として当時の東京市長・尾崎行雄から贈られた
ものです。そんなこともあってポトマック川と荒川は姉妹川です。
そういうことを考えながら歩いていると、「タフトタフトタフト」とつぶやきながら
歩くことになります。
そうなると、「とうふ」と「タフト」は似ていなくもないです。自分を呼び捨てにされた
豆腐が襲ってこないとも限りません。
子供たちにはアメリカの第27代大統領のことを考えさせないでください。

適度な隙間を作らない。

子供たちは、ランドセルなどを持って学校に行くと思われます。
ここに豆腐の付け込むすきがあります。
ランドセルにぴったり豆腐一丁分の隙間があったりすると、豆腐が
そこにおさまろうとして子供たちに襲いかかってくるかもしれません。
教科書などをうまく整理して、隙間などがちょうど豆腐一丁分にならないように
してください。
そうした目的のために水分を与えると膨張する膨張式教科書などの導入を
文部科学省や教育委員会に働きかけるようにしてください。

マーガリンを持ち歩かない。

鮎釣りの手法の一つとして、友釣りがあります。
これは、鮎が縄張りを守る習性を持っているのを利用した釣り方で、
おとりの鮎につけた釣り針で、攻撃してきた鮎を引っ掛ける方法です。
凶暴な豆腐にもそういった縄張り根性はあるかもしれません。
ですから、豆腐を持ち歩くのは危険かもしれません。
しかし、普通の子供たちがむき出しの豆腐を持ち歩く風景はあまり見たことが
ありません。手もびしょびしょです。
とりあえずむき出しのマーガリンを持って歩かないようにさせてください。
若干黄色みがかかっていますが、遠くから見れば豆腐そのものです。
しかも植物性ということが豆腐と共通しています。これは危険です。
ですから、子供たちにむき出しで持たせるのは牛乳から作るバターに
してください。

マーガリンを持ち歩かない。

最近の子供たちには、精神的や肉体的なストレスがたくさんかかっています。
学校の後は塾に行き、帰ってくるのは深夜です。
この疲れを癒してあげられるのは両親であることが望ましいのですが、
子供が必要とする時にいつもいてあげられるとは限りません。
そんな時に、子供たちの前に巨大な豆腐があったらどうでしょうか。
そのやわらかさ、四角さに全身を投げ出してしまいたい衝動にかられるのでは
ないでしょうか。
そうなったら豆腐の思う壺です。
ですから、子供たちには豆腐と自分たちはしょせん他人であって、けっして
痛みや悲しみを分け合えるものではないのだということを教えてあげてください。

マーガリンを持ち歩かない。

最後に重要なことは、豆腐は決して恐ろしいものではなく、食べるとおいしく、
低脂肪で高たんぱくというすばらしい食品であるということを子供たちに
伝えることです。
多くの動物は敵意を持つものに対しては敵意でかえしてくるといいます。
豆腐も動物でこそありませんが、そのようなことがないとは言えません。
豆腐をむやみに敵視したり、警戒したり、豆腐に対して対策を立てたり、
襲ってくるのではないかという、まったくいわれのない恐怖心をもたないように
させてください。

マーガリンを持ち歩かない。

以上の10のことを守ることで、子供たちが豆腐に襲われるようなリスクを
極限まで減らすことができるはずです。
しかし、完全に0にするためにはご家族の協力が不可欠です。
家族がともに手を取り合うことが最高の対策だということを心にとめて、
明日からの生活にこの10の技を生かしてください。