引力というのはつまり引き合う力です。地球がリンゴを引き寄せる力、リンゴが地球を引き寄せる力、
それが引力です。
なぜ引力があるか、その引力の力というのはなにか。
１０月の質問と今月の質問が似た感じになってしまったあたりにその疑問を解くヒントが
あるのかもしれません。

普通に考えると水だけを吸い込むのだから空気が入ってくるわけはないとおもいますが、
いろいろと原因は考えられます。
（１） 勢いよく吸い込もうとしたときに、水面が激しく揺れたので空気を間違って吸い込んでしまった。
（２）注射器が壊れていたので空気が入ってきた。
（３）激しく注射器を動かす時に熱が発生して、水が蒸発した。
（４）激しく注射器を動かす時に電気が発生して、水が電気分解されて水素と酸素に分かれた。
（５）注射器に住み込む仙人が霞を食べようと注射器内に霞を術で呼び寄せた。
（６）仙人が家賃を霞で払おうとして受け取りを拒否された。
（７）仙人が霞との奇妙な共同生活を始めた。
さて一体どれなのでしょうか。その答えはもやか霞がかかっているようで何も見えないのです。

たしかにヨーロッパの中世、医術発展につくした人物として、大錬金術師パラケルススの存在があります。
パラケルススは医療にはじめて金属化合物を使ったなどとして、医科学の祖とも言われています。
錬金術は地上の物質をすべて支配することを目的としたものです。そんな錬金術師の面が、
そういった医療行為を発明する力をあたえたといってもいいでしょう。
ですから錬金術によって医療が発展したというのもうなづけます。
しかし、それはパラケルススの一面に過ぎません。
パラケルススはたいへんチェスが上手だったといわれています。
チェスに必要な先の先まで見通す戦略性、これもまた医療にとって大切なことです。
つまりチェスによって医療が発展したといっても過言ではないでしょう。
しかしこれもまたパラケルススの一面に過ぎません。
パラケルススはたいへんダンスが上手だったといわれています。
ダンスに必要な敏捷性、そして社交性、これもまた医療にとって大切なことです。
つまりダンスによって医療が発展したといっても過言ではないでしょう。
しかしそれもまたパラケルススの一面に過ぎません。
パラケルススは風呂吹き大根が好きだったとも言われています。
風呂吹き大根に必要な味の浸透性と面取りの重要性、これもまた医療にとって大切なことです。
結局のところ何が一番大切かということはよくわからないということです。
けれど、それでいいんじゃないかね。 それを探して、人は生きてくんじゃないかね。