ふたご1

「旧正月には旧たこあげてー。旧コマ回して遊びましょー。」


ふたご2

「なんとなくうら寂しい状態ですね。」


ふたご1

「寒いですが。」


ふたご2

「寒いですね。」


ふたご1

「こう寒いと鍋なんかがいいですね。」


ふたご2

「いいですね。」


ふたご1

「肉系もいいですが、魚系もまた。」


ふたご2

「鰤とか鮭もいいですね。」


ふたご1

「というわけで釣りをした方の話です。」


ふたご2

「そうなんですか。」


ふたご1

「しかしながら、ドイツにあるベルリンのハーフェル川では、釣りの許可証がないと釣りが出来ません。」


ふたご2

「いるんですか許可が。」


ふたご1

「しかしそんな許可証も持たずに釣りをする一人の東洋人が。迫る警察。」


ふたご2

「逮捕ですか。」


ふたご1

「ところが逮捕されません。なぜなら釣りをしていたのは駐ドイツ北朝鮮大使。外交官特権を持つ彼は、たとえ違法行為をしても手が出せないのです。」


ふたご2

「そんなに強力なんですか。」


ふたご1

「外交官は国際条約で守られていますので、『ペルソナ・ノン・グラータ』という措置を執って、外交官資格を認めないようにしてから、お国にお帰り頂くことしかできません。」


ふたご2

「ややこしいですねえ。」


ふたご1

「そのためよくスパイや、違法事件に絡む外交官などがいますが、逮捕されることはほぼありません。」


ふたご2

「まあそういう裏面となると仕方ないかも知れませんが。」


ふたご1

「しかし一番外交官が問題になるのが交通違反で。」


ふたご2

「あれ。」

ふたご1

「もちろんスピード違反や駐車違反の罰金を払うことなどまずありません。」


ふたご2

「急にみみっちいですね。」


ふたご1

「しかしドイツでは外交官から徴収できなかった罰金総額が、2010年だけで15万ユーロ、日本円で1500万円ぐらいになるそうです」


ふたご2

「そんなにメチャクチャ数がいるとも思えないんですけどねえ外交官。」


ふたご1

「有名どころではカダフィさんの息子もスピード違反事件を起こしていますが、むろんおとがめなしでした。」


ふたご2

「まあ後にそれどころではないことにはなってるんですが。」


ふたご1

「ご安心ください。スピード違反をした人は無事に亡命して優雅な暮らしをしているそうです。」


ふたご2

「ままならない世の中ですなあ。」


ふたご1

「ともかくそれぐらい外交官特権はすごいわけです。」


ふたご2

「しかしそういうことをすると、自分の国の評判が悪くなって、外交上損をすると思うんですがねえ。」


ふたご1

「いえいえ、罰金額総額も多い国は基本的に評判が悪い国なのでへっちゃらです。」


ふたご2

「こらこら。」


ふたご1

「ですので、外交官の非行を防ぐためには、もっと別の手段が必要です。」


ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「外交官というのは、国内で許されないことが、国外では平気だから悪いことをするわけです。」


ふたご2

「そういうものですかねえ。」


ふたご1

「ですから国で悪いことであるが、こちらの国では無害なことに熱中してもらえばいいのです。」


ふたご2

「そんなことあるんですかねえ。」


ふたご1

「たとえば、包装材のプチプチ潰しとか。」


ふたご2
「どこの国が禁止してるんですか。」

ふたご1

「そこはそれ、相手国の反プチプチ派を極秘に援助してですね。」


ふたご2

「世界一しょうもない外交工作ですね。」


ふたご1

「しかし各国の政府には親プチプチ派がおおいと見え、プチプチ潰しを禁止している国はないですから、工作は前途多難です。」


ふたご2

「というか親とか反とか考えたこともないと思いますが。」


ふたご1

「しかし、我々はあきらめない!世界の政府が全て、反プチプチ派となる日まで!」


ふたご2
「目的も手段も何もかも見失いましたね。」

1月27日、問・プチプチに対して強硬な手段をとるべきだと思いますか? 思う45% 思わない33% わからない・無回答 22%

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