ふたご1

「いつも一緒にいたかった♪となりにさらっていたかった♪」


ふたご2

「誘拐、アカン!」


ふたご1

「クイズブームと呼ばれて久しい昨今ですが。」


ふたご2

「いつがクイズブームでそうでないのかもよくわかりませんが。」


ふたご1

「アラブ首長国連邦では新たなクイズ商品が話題を呼んでいるそうです。」


ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「らくだです。」


ふたご2

「らくだ。」


ふたご1

「あのあたりは昔かららくだに乗ったキャラバンなどがあり、伝統的な乗り物なのです。」


ふたご2

「しかし突然らくだをもらってもねえ。」


ふたご1

「伝統を見つめ直す良い機会になるというものです。」


ふたご2

「そうなんですかねえ。」


ふたご1

「同じような取り組みを日本でも行うべきです。」


ふたご2

「そうなんですか。」


ふたご1

「文明開化が叫ばれて久しい昨今。」


ふたご2

「だいぶ久しいですね叫ばれていた頃。」


ふたご1

「そのために数々の日本の美しい伝統が失われてしまいました。」


ふたご2

「まあ失われたものもあるでしょう。」


ふたご1

「切腹とか切腹とか割腹とか。」


ふたご2

「いやハラキリはなくてもいいです。」


ふたご1

「そんなわけで、日本の伝統を示すのにふさわしいものを商品にするべきです。」


ふたご2

「なんですかふさわしいものって。」

ふたご1

「それは昔から褒美として用いられたものを商品とするのがいいでしょう。」


ふたご2

「褒美といいますと。」


ふたご1

「まず領地とかですね。」


ふたご2

「無理ですね。」


ふたご1

「城とかですね。」


ふたご2

「かなり無理ですね。」


ふたご1

「さらに刀剣とかですね。」


ふたご2

「それはそれで無理ですね。」


ふたご1

「まったく嫌な世の中になったものです。」


ふたご2

「クイズで城がもらえる世の中がよいかどうか。」


ふたご1

「というわけで、おすすめの賞品があります。」


ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「徳川家康をご存じでしょうか。」


ふたご2

「はい。」


ふたご1

「この徳川家康さんは、昔松平元康さんという名前の徳川家康さんだったのです¥。」


ふたご2

「その時代は松平元康という名前の松平元康さんですが。」


ふたご1

「この元康の元という字は、今川義元さんの名前の元をもらったものなのです。」


ふたご2

「はあなるほど。」


ふたご1

「その後、徳川家康さんは、家や康や松平をいろんな人にたくさんあげて、幸せになりました。」


ふたご2
「まあ幸せだったなら止めませんが。」

ふたご1

「ですから、このように名字や名前の一部をクイズの賞品としてあたえるのです。」


ふたご2

「いいんですかねえ。」


ふたご1

「みのもんたのクイズ番組で優勝すれば、みの姓やもんた名がもらえるのです。」


ふたご2

「これはびっくりするほど嬉しくないですね。」


ふたご1

「くくく、これでもんたよしのりを『もんたもんた』に変えるという、私の野望の実現が…。」


ふたご2
「まず野望を考え直してください。」

7月16日、もんたもんた。

SAKANAFISHホームへ