ふたご１

「『じょしさのたね』を食べて女子力アップ！」


ふたご２

「あまりドラクエとかのたとえをしないほうが女子力のためでは。」


ふたご１

「行政改革や公務員制度改革などが叫ばれて久しい昨今ですが。」


ふたご２

「ひさしいですねえ。」
ふたご１

「三重県の伊勢市でもそのようなことがありまして。」


ふたご２

「そりゃあるでしょう。」


ふたご１

「そこで、伊勢市では新たな試みを導入しました。」


ふたご２

「なんですか。」
ふたご１

「会議をする時、参加者の時給を割り出して表示するソフトです。」


ふたご２

「表示されますか。」


ふたご１

「つまりこの会議では8500円、次の会議では3500円というふうに会議にかかった人件費がわかるのです。」
ふたご２

「安くないですか人件費。」
ふたご１

「この仕組みで会議にどの程度お金がかかっているか実感できるのです。」


ふたご２

「まあそうかもしれませんが。」


ふたご１

「これはゆくゆくはいろいろなことに応用されるかもしれません。」


ふたご２

「されるのですか。」


ふたご１

「たとえば各種届を受け付ける時にも時給が算出されるしくみに。」


ふたご２

「やだなあ。」


ふたご１

「窓口でごねる人がいるとまわりの視線がかなり厳しいものになり、対応の迅速化が図れます。」


ふたご２

「まあいわば税金を個人的に使用するわけですからねえ。」


ふたご１

「しかしこうすることで、コスト意識が生まれてきます。」


ふたご２

「そうですねえ。」

ふたご１

「会議もできるだけ早く進めようと思うでしょう。」


ふたご２

「そうですねえ。」


ふたご１

「会議の形もずいぶん変わるでしょう。」


ふたご２

「そうなんですか。」


ふたご１

「時間を使わない形での会議が行われることになります。」


ふたご２

「どういう会議なんですか。」


ふたご１

「まず発言をしていると時間がかかります。」
ふたご２

「いや会議ですから発言しないと。」


ふたご１

「ですので時間がかからない指の符牒で会議を行います。」


ふたご２

「魚市場じゃないんですから。」


ふたご１

「田中真紀子さんとかはかなり市長向きの人材といえるでしょう。」


ふたご２

「声だけじゃないですか。」
ふたご１

「そして届けを出しに来る市民の方々も符牒で届けを。」
ふたご２

「やらされるのか。」


ふたご１

「はいー、離婚ないか離婚ないか離婚離婚。」
ふたご２

「競るな競るな。」


ふたご１

「そうなるともう、市役所を長い間開けておく必要はありません。」


ふたご２

「そうかもしれませんが。」


ふたご１

「早朝の2〜3時間くらいでじゅうぶんです。」


ふたご２
 「本当の市場じゃないですか。」

ふたご１

「時間に余裕が出来るからいいじゃないですか。」


ふたご２

「余裕を作ってどうするんですか。」


ふたご１

「その時間は符牒の練習に使います。」


ふたご２

「完全な本末転倒ですね。」


ふたご１

「市長はバーボンを飲んで海に叫んでいます。」
ふたご２
 「ハスキーボイスを作らなくてもいいですから。」

11月5日、どうか一人で泣かないで。

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