ふたご1

「現代社会にやってきた風変わりな忍者が、町の人やライバルとふれあったりしてはちゃめちゃな大騒ぎを繰り広げつつも、たまにはいい話を入れてみたりもするなかでアニメ化もされてみたり、実写化を複数回されてみたりもするけれども、あまり今となっては触れないほうがいい気もするでござるが、とにかくそんなかんじでやっていくでござるの巻ー。」


ふたご2

「サブタイトルで語るにしてはデリケートな問題がありすぎます。」


ふたご1

「汚職!大好きー!!」


ふたご2

「何を怒鳴っているのですか。」


ふたご1

「さ、そんなわけでイタリアのベルルスコーニ首相なんですけれども。」


ふたご2

「なにがそんなわけだ。」


ふたご1

「彼にまつわる美術品がヨーロッパで話題となっているそうです。」


ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「スイスのチューリヒにあるミグロ美術館に展示されているその名も『清い手』。」


ふたご2

「『清い手』。」


ふたご1

「この美術品は、手を清める時に使う、せっけんなのです。」


ふたご2

「はあそのせっけんがなにか。」


ふたご1

「まあ見た目はいたって普通のせっけんなのですが。」


ふたご2

「はあ。」


ふたご1

「このせっけんの原材料がですね、ベルルスコーニ首相が美容整形手術で抽出した脂肪を原料としているというのです。」


ふたご2

「げええええ。」


ふたご1

「あくまでも制作者がそう主張しているだけなので本当かどうかはわかりませんが。」


ふたご2

「にしてもねえ。」


ふたご1

「しかしベルルスコーニさんは、事実かどうかわかりませんが、汚職の噂が流れているともいないとも言われています。」


ふたご2

「汚職大好きーとかどなっておきながらいまさら。」


ふたご1

「その人の脂肪分をせっけんにすることで、清潔さを求めるという、政治的な皮肉を込めたジョークとも言えるでしょう。」


ふたご2

「にしてもやはり気持ちが悪いですねえ。」

ふたご1

「いえいえ、意外とこういう取り組みはあちこちで行われているのですよ。」


ふたご2

「え、そうなんですか。」


ふたご1

「たとえば、昔千昌夫さんのおでこにあったホクロ。」


ふたご2

「ああ、ものまねとかで有名ですね。」


ふたご1

「あのホクロは手術でとった後、装飾品としてコロッケさんが使用しています。」


ふたご2

「ものまねの意味が無くなってはいませんか。」


ふたご1

「このように、美容整形手術も本人のためだけではなく、他のもののためにも役立っているのです。」


ふたご2

「そうなんですか?」


ふたご1

「脂肪吸引された脂肪は、せっけんのほかにも、大相撲の新弟子検査を通過するために、頭に注入したりします。」


ふたご2

「身長を伸ばすのはシリコンではなかったですか。」


ふたご1

「最近は宍戸錠鉱山も閉山したので、シリコンの産出量が不振で。」


ふたご2

「まかなえるほど出てたんですかあのほっぺたから。」


ふたご1

「しかし空いた宍戸錠のほっぺたも、卒業記念のタイムカプセルや、放射性廃棄物の最終処分場としての利用が検討されています。」


ふたご2

「そんなに堅牢だったんですかほっぺた跡地は。」


ふたご1

「コロッケさんもものまねに使わない時には、ホクロ収納庫として利用しています。」


ふたご2

「細々としたものまで。」


ふたご1

「ほかにもカツラだという噂のある芸能人の方もいらっしゃいますが。」


ふたご2

「また大変なところに入り込みましたね。」


ふたご1

「あの毛も実は有効利用されているのです。」


ふたご2
「なんですか。」

ふたご1

「よく頭髪の薄いことでいじられている方がいらっしゃるでしょう。」


ふたご2

「カツラを使う方とあまりに近い関係ではないですか。」


ふたご1

「ああいう方は、わざと頭髪を抜いて、その毛をカツラとして再利用しているのです。」


ふたご2

「やな食物連鎖だなあ。」


ふたご1

「それでも足りない毛は宍戸錠のほっぺたの中で養殖しています。」


ふたご2
「どんな多角的経営だ。」

11月26日、穴戸鍵

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