ふたご1

「お正月にはたこあげてコマを回してたこ投げて」


ふたご2

「たこは最後まで上げきってください。」


ふたご1

「男性向け雑誌『GQ』のイギリス版がこのほど調査を行いました。」


ふたご2

「日本でも発行されてますね。」


ふたご1

「そのタイトルが、『世界で一番ダサい男はだれか』。」


ふたご2

「ひどいですねえ。」


ふたご1

「見事一位に選ばれたのが、イギリスのブラウン首相だそうです。」


ふたご2

「それはまた御気の毒に。」


ふたご1

「なんでもネクタイが英国紳士らしくないとか。」


ふたご2

「どんなのが英国紳士らしいんですか。」


ふたご1

「やはりミサイルとかドリルぐらいはついているものでしょう。」


ふたご2

「英国紳士を何だと思ってるんですか。」


ふたご1

「いっぽうで最大野党の保守党党首デービット・キャメロンさんはベストドレッサー8位です。」


ふたご2

「政権交代の危険性が。」


ふたご1

「そしてダサい3位にはフランスのサルコジ大統領が。」


ふたご2

「外国まで。」


ふたご1

「8位には北朝鮮の金正日総書記がランクイン。」


ふたご2

「自分でデザインした服なんですがねえ。」


ふたご1

「さらには身なりがだらしないことで知られるロンドン市長や、俳優だのミュージシャンだのもランクインしているのです。」


ふたご2

「結構大変ですねえ。」


ふたご1

「ここで残念なのがわが日本です。」


ふたご2

「なんですか。」

ふたご1

「せっかく民主党が第一党になったのですから、なぜ羽田元首相やそのご子息を首相に据えなかったのか。」


ふたご2

「あの、その親子といえば『省エネルック』ですが。」


ふたご1

「鳩山首相がCO2排出の25%削減を表明している昨今、彼らほど削減を表している方はいないでしょう。」


ふたご2

「確かに削減してますが、袖を。」


ふたご1

「あのインパクトを見れば、かならずこのランキングのどちらかに上位で入ることでしょう。」


ふたご2

「どちらかは確信をもって言えますが。」


ふたご1

「そうすれば日本の首相が一躍有名人となり、たくさんの外国首脳が我も我もと会見を申し込みにくるでしょう。」


ふたご2

「見物に来るなよ。」


ふたご1

「極めて外交上有利となったのですがやむをえません。」


ふたご2

「8位の金正日さんが有利になっているかどうかは無視ですか。」


ふたご1

「ここはひとつ鳩山首相と夫人のファッションセンスを交換することで何とか打開を。」


ふたご2

「こらこら。」


ふたご1

「目の付けどころがシャープなシャープですが。」


ふたご2

「はい。」


ふたご1

「本年から会社のスローガンを『目の付けどころがシャープでしょ。』から『目指してる、未来がちがう。』に変更するそうです。」


ふたご2

「ずいぶんと長い間慣れ親しんできたフレーズですがねえ。」


ふたご1

「1990年に制定されたスローガンだそうですから、かれこれ20年間目の付けどころがシャープだったわけです。」


ふたご2

「まあそうなりますねえ。」


ふたご1

「そんな伝統あるキャッチフレーズを変えるとは、並たいていの気持ちではない、ということを世界中に知らしめることができるわけです。」


ふたご2
「まあそうですねえ。」

ふたご1

「ただ、このスローガンを表記する会社ロゴには、目の付けどころ時代から使用されている『目』のイラストが残されているのです。」


ふたご2

「すると、その目を残す路線で新しいスローガンを決めたのでしょうか。」


ふたご1

「つまり、次のスローガンもおそらく目を最初に持ってくるものとなるのではないかと予想できるわけです。」


ふたご2

「なるほど。」


ふたご1

「つまり逆に考えると、江戸時代のシャープは『目がいっぱいある妖怪は、百目でしょ。』というスローガンだったと類推できるわけです。」


ふたご2
「何の企業だそのシャープは。」

1月8日、目いっぱいある妖怪は、目目連もあるでしょ。

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