ふたご1

「あの落ち葉が全部、枯れ木に戻った時、私は死ぬのね…」


ふたご2

「いつ死ぬ気だ。」


ふたご1

「毎年この季節になると解禁されることでおなじみの解禁王ボジョレー・ヌーボーですが。」


ふたご2

「なんだよ解禁王。」


ふたご1

「ボジョレー・ヌーボーの統制委員会が、日本のボジョレーに制限をくわえるそうです。」


ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「知っての通り、ボジョレー・ヌーボー統制委員会は、ボジョレー・ヌーボーのブランドと味を護るために戦う秘密組織です。」


ふたご2

「知っての通りなのに秘密組織なのか。」


ふたご1

「ですから、ボジョレー・ヌーボーの伝統に反する行為を決して許さないのです。」


ふたご2

「はあ。」


ふたご1

「しかし、このたび日本でペットボトル入りのボジョレー・ヌーボーが発売されました。」


ふたご2

「はあ。」


ふたご1

「とうせ委員会はこれを許さず、来年には正式に禁止するそうです。」


ふたご2

「ダメなんですか。」


ふたご1

「それはやはりワインと言えばガラスビン入りだからです。」


ふたご2

「それはそうですねえ。」


ふたご1

「それをペットボトルみたいなぺにょぺにょの西洋かぶれの入れ物に入れるなど言語道断です。」


ふたご2

「ボジョレー自体がもろに西洋ですが。」


ふたご1

「やはりボジョレー・ヌーボーはガラスの容器が似合います。 」


ふたご2

「そうかもしれませんねえ。」


ふたご1

「そして銭湯からあがったあとに、腰に手を当てて一気に飲むのです。」


ふたご2

「フルーツ牛乳じゃないですか。」

ふたご1

「中に入っているビー玉をとるのも紳士の楽しみ。」


ふたご2

「そっちはラムネです。」


ふたご1

「このようにボジョレーには独特の文化の香りがあるのです。」


ふたご2

「昭和の香りは出さなくてもいいです。」


ふたご1

「一方鉄の女と言えばイギリスのサッチャー元首相ですが。」


ふたご2

「ガラスから鉄ですか。」


ふたご1

「先日、カナダ政府内で、サッチャー元首相が亡くなったという情報が駆けめぐったのだそうです。」


ふたご2

「なんでまた。」


ふたご1

「しかし、この情報はまもなくデマだと判明しました。」


ふたご2

「まあそうでしょう。」


ふたご1

「原因は、閣僚の一人が飼っていた猫の名前がサッチャーで、その猫が亡くなったからだというのです。」


ふたご2

「昔のまんがみたいな展開ですね。」


ふたご1

「ですから、政治家の方はもっと自分のペットの名前に気を遣った方がいいかもしれません。」


ふたご2

「まあそうですね。」


ふたご1

「しかし、新しい政治家というのは突然現れますので、今までの政治家の名前を避けたからと言って、危険がないわけではありません。」


ふたご2

「危険というか何というか。」


ふたご1

「そこで、人名になりにくい名前を付ける方法がよいと思います。」


ふたご2

「感情移入しにくいですねえ。」


ふたご1

「たとえばツマグロヨコバイとか。」


ふたご2
「害虫じゃないですか。」

ふたご1

「ヘテロカプサ・サーキュラリスカーマとか。」


ふたご2

「赤潮の原因じゃないですか。」


ふたご1

「このように、人名に付けるのも忌まわしい名前であれば、政治家の名前となる可能性も低いというわけです。」


ふたご2

「それをペットに付けるなよ。」


ふたご1

「ただ、100%の保障は出来ないという点が問題なのですが。」


ふたご2
「問題抱えすぎだろう。」

11月20日、ポチ(グルジアの地名)首相の出現。

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