ふたご1

「さて、犯人はいったいどんなやり方で、江戸時代の人々の頭をまげにしたんでしょうか。んふふふふふふふ。古畑任三郎でした。」


ふたご2

「どういう事件なんだそれは。」


ふたご1

「ハンガリーでちょっとした手術があったんですが。」


ふたご2
「本人にとっては重大事でしょう。」

ふたご1

「なんと患者の腎臓から石が発見されたのです。」


ふたご2

「腎臓結石じゃないですか。」


ふたご1

「それが直径17センチ、重さ1125グラムという巨大石です。」


ふたご2
「でかいっ。」
ふたご1

「このように、人間は努力さえすればいくらでも大きな結果をつかめるのだと言うことがわかります。」


ふたご2

「でかい結果なのか。」


ふたご1

「ちょっと大きい耳垢がとれたぐらいで喜んでいてはいけません。」


ふたご2

「いいじゃないですかちょっとぐらい。」


ふたご1

「もっともっと、キロクラス、メートルクラスを目指さないと。」


ふたご2

「頭よりでかいじゃないですか。」


ふたご1

「そうですね、ですからまず大きな耳の穴を作ることから始まります。」


ふたご2

「はじめるのか。」


ふたご1

「まず耳に麻の種を植え、それが少しずつ生長していくのにともない、耳の広がりも向上していくのです。」


ふたご2

「ジャンプ力を鍛える忍者じゃじゃないんですから。」


ふたご1

「さらに耳垢がほどよく成長するために、耳のポテンシャルを高める耳力増強剤を。」


ふたご2

「なんだポテンシャルって。」


ふたご1

「そうして初めてソフトボール大ぐらいの耳垢が出来ます。」


ふたご2
「育ちましたねえ。」

ふたご1

「しかし、ここまで育てるのにはたいへんな努力が必要だったでしょう。」


ふたご2

「せんでもいい努力ですね。」


ふたご1

「ですが、一人の人間にこんな努力を強要するのは人として残酷すぎます。」


ふたご2

「そりゃそうです。」


ふたご1

「苦労を分かち合ってこその、人間というものではないでしょうか。」


ふたご2

「え?」


ふたご1

「ある程度育ったら、次の人の耳に移植し、そこで成長させるのです。」


ふたご2

「うわあ気持ちが悪い。」


ふたご1

「こうして他人の耳を渡り歩き、最大最強の耳垢を相伝していくのです。」


ふたご2

「するなよ。」


ふたご1

「そしていつの日か、腎臓結石と、耳垢との間で最終決戦を!」


ふたご2

「戦いの意図がわからん。」


ふたご1

「イギリスの大衆紙『サン』ですが。」


ふたご2

「はあ。」


ふたご1

「掲載されている漫画に登場するブラウン首相が太りすぎていると苦情が寄せられたそうです。」


ふたご2

「そんな苦情が来るんですねえ。」


ふたご1

「ブラウン首相から。」


ふたご2

「それはしかたないかも知れませんが。」


ふたご1

「太った政治家はだいたい悪く書かれます。」


ふたご2
「まあ私腹を肥やすとかいうイメージがありますからね。」

ふたご1

「しかし特定の政治家だけを悪く言っても、政治というのは良くなりません。」


ふたご2

「そうかもしれませんけど。」


ふたご1

「そんなわけで新聞のデジタル化をお進めします。」


ふたご2

「なんでデジタル化を。」


ふたご1

「デジタル化すれば、みんな横に長くなって、太っていてもやせていてもたいした違いはないとおもえるじゃないか。」


ふたご2
「デジタル化=横に長くなることではないでしょうが。」

1月30日、アナログ。

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