ふたご1

「まさかりかついだ金太郎。熊にまたがり大宅映子。」


ふたご2

「ええと、評論家の人ですか?」


ふたご1

「ソビエトのスパイとして有名だったKGBですが。」


ふたご2
「プーチンさんがいたところですね。」

ふたご1

「その元KGB職員のレベジェフ氏が、イギリスの夕刊紙『イブニング・スタンダード』を買収するかも知れないということになっているそうです。」


ふたご2

「スパイから新聞社ですか。」


ふたご1

「レベジェフ氏はソ連解体後には世界でも有数の大富豪となり、ロシア国内にも新聞社を所有しているそうです。」


ふたご2
「イギリス進出ですか。」
ふたご1

「やはり、ロシア語の新聞だけだと限られますからね。」


ふたご2

「何がですか。」


ふたご1

「彼ほどの富豪になれば、弁当をつつむ新聞紙がロシア語だけというのも味気ないでしょう。」


ふたご2

「金持ちが弁当を新聞紙でくるむなよ。」


ふたご1

「そういう貧しかったあの頃を思い出してこその大富豪ですよ。」


ふたご2

「そうなのかなあ。」


ふたご1

「というのはあくまで表向きです。」


ふたご2

「いやそんな表を知りませんが。」


ふたご1

「レベジェフ氏はクレムリンとも近く、プーチン首相とも太いパイプを持っていると言われています。」


ふたご2

「それはずいぶんきなくさいですね。」


ふたご1

「もちろん、ロシアがイギリスに対して情報操作を仕掛けているのです。」


ふたご2

「でも夕刊紙ぐらいではそんなに影響力はないのでは。」


ふたご1

「それは甘く見すぎです。先週も新聞の恐ろしさを教えたばかりでしょう。」


ふたご2
「日本と違ってイギリスでは新聞の宅配制度はあまりポピュラーではなく、発行部数も少ないということを教えられましたが。」

ふたご1

「しかしですよ、時代は変わりつつあります。」


ふたご2

「そうなんですか。」


ふたご1

「今や時代はインターネットです。しかし、ネット上の情報には出所元となるソースが必要です。そのソースとして、『新聞社』という名前は強力なブランドとなるのです。」


ふたご2

「なるほど。」


ふたご1

「同じニュースでも新聞社のサイトと、どこか謎めいたスナックのママのサイトの情報では、どちらが真実味があるでしょうか。」


ふたご2

「あるような無いような。」


ふたご1

「ですから、ロシアがイギリスに諜報工作を仕掛けるとすれば、新聞社という隠れ蓑は絶好の拠点となるわけです。」


ふたご2

「全く隠れてないですけどね。」


ふたご1

「今後、この夕刊紙がどんな記事を載せ出すかに注目です。」


ふたご2

「どんなのが載るんでしょうか。」


ふたご1

「たとえば、『ロシア料理教室』。」


ふたご2

「なんでそれが。」


ふたご1

「粗食に耐えてきたイギリス人が、贅沢なロシア料理になれて堕落するのを狙うとか。」


ふたご2

「修行してるのかイギリス人は。」


ふたご1

「さらに天気予報も少しずつ温度を高くして発表し、寒いロシアへのあこがれをつのらせるとか。」


ふたご2

「確実にばれます。」


ふたご1

「さらに、2009年ロシアキャンペーン首相であるプーチンちゃん(56)が新聞社を水着で訪れた写真を載せて、ロシアへの好感をアップ!」


ふたご2

「コマンドサンボで締め落とされてしまえ。」


ふたご1

「イギリスのケンブリッジ大学の研究によると、薬指が人差し指より長い人は、金融トレーダーとしての資質があるそうです。」


ふたご2
「指と金融トレーディングに何の関わりが。」

ふたご1

「薬指が長い人は、胎児期に自信と反射作用を高めるホルモンに多くさらされているので、決断力と反射神経に優れた金融トレーダーに向いているとのことです。」


ふたご2

「本当なんですかねえ。」


ふたご1

「その証拠に、人差し指が薬指より長い人は反射神経がにぶく、少々つねったり、どついたりしても全く反応しないというデータもあります。」


ふたご2

「そんな人どこにいるんですか。」


ふたご1

「たしか奈良の東大寺に。」


ふたご2
「大仏をつねったりどついたりするな。」

1月16日、E.Tの決断力。

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