ふたご1

「時代劇やろうぜ!俺江戸役!君は縄文!」


ふたご2

「どういう劇が成立するんだ。」


ふたご1

「ロシアの大統領を退任後には首相に就任する予定のプーチン大統領ですが。」


ふたご2
「なんですかそりゃ。」

ふたご1

「ロシアと言えばやはり旧ソ連の伝統もありまして、政府のおもな機関には指導者の肖像画をかざる習わしになっているようですが、次のメドベージェフ政権は事実上プーチン首相のものだという観測が強いようです。」


ふたご2

「まあ普通大統領までやった人間がおとなしく首相をやっているとは思えませんねえ。」


ふたご1

「たしかにプーチンさんは国民からの圧倒的な支持と、旧KGBや財界などの人脈を豊富にもち、かなりの実力者です。メドベージェフ氏が単なる傀儡となりかねないという見方はたしかに強いです。」


ふたご2
「まあそうかもしれませんねえ。」
ふたご1

「しかし、政治の世界は一寸先は闇。メドベージェフ氏がプーチン首相の影響力から脱し、独自の方針を取りたいと思い出すかも知れません。」


ふたご2

「まあそういうこともあるかも知れませんねえ。」


ふたご1

「しかし、そういった動きをプーチン首相に気づかれてはたいへんです。いつ手のものがメドベージェフ大統領をあれこれするかわかったものではありません。」


ふたご2

「あれこれされますからね。」


ふたご1

「ですからメドベージェフさんは少しずつ少しずつ影響力を高める方法をとってもらいたいですね。」


ふたご2

「かなり余計なお世話だと思いますが、まあいいでしょう。」


ふたご1

「ですから、まずはプーチン首相の部屋に自分の肖像画を飾ることから始めないと。」


ふたご2

「バレバレじゃないですか。」


ふたご1

「だからわからないように肖像画を貼るのです。」


ふたご2

「いやわからないようにと言っても。」


ふたご1

「たとえばプーチン首相がデザートを食べます。」


ふたご2

「デザート。」


ふたご1

「すると、飴の中から切っても切ってもメドベージェフ大統領の顔が。」


ふたご2
「ロシアになるのか金太郎飴。」

ふたご1

「そしてプーチン首相のもとに回ってくる公文書の文字配列がよく見るとメドベージェフ大統領に。」


ふたご2

「アスキーアートですか。」


ふたご1

「そして壁からにじみ出てくるメドベージェフ大統領の顔。」


ふたご2

「霊ですか。」


ふたご1

「そうしてメドベージェフ大統領の顔を見続けたプーチン首相は、知らず知らずのうちにメドベージェフ支持者になってしまうのです。」


ふたご2

「なるんですかねえ。」


ふたご1

「しかし、こう話がうまくいくとは限りません。」


ふたご2

「まあいかないでしょうが。」


ふたご1

「プーチン首相の側も自分の肖像画をメドベージェフ大統領の執務室に飾ろうとするに違いないからです。」


ふたご2

「違いないのか。」


ふたご1

「メドベージェフ大統領が食べようとするお弁当にプーチン首相の顔が!」


ふたご2

「嫌なキャラ弁だなあ。」


ふたご1
「鳩時計のかわりにプーチン時計が!」
ふたご2

「なんて鳴くんだプーチン時計。」


ふたご1

「そして壁からにじみ出てくるプーチン首相の顔。」


ふたご2

「また霊か。」


ふたご1

「このように、政権の主導権をねらうさや当ては続くのです。」


ふたご2

「もうちょっとまともな方法でやってほしいものですが。」


ふたご1

「そうですね、ですから悪影響も出てきますね。」


ふたご2
「まあそうでしょう。」

ふたご1

「まず肌荒れがひどくなりますね。」


ふたご2

「肌荒れ?。」


ふたご1

「そして顔の脂質がほとんど吸い取られてしまいます。」


ふたご2

「脂質?」


ふたご1

「あと、壁にずっと顔を押し当てているので、顔がずいぶんと平べったくなります。」


ふたご2
「自力で浮きだたせるな。」

2月22日、アメリカでは壁に穴が開くのでおすすめできない。

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