ふたご1

「バンドとゲリラやろうぜ!」


ふたご2

「ゲリラライブをやるのにカラシニコフやRPGの扱いになれる必要はありません。」


ふたご1

「アメリカのピュー・リサーチ・センターの調査によると、87%のアメリカ人が有名人のスキャンダル報道にうんざりしているそうです。」


ふたご2
「まあそりゃうんざりする気もわかりますが。」

ふたご1

「たとえばパリス・ヒルトン収監のニュースは、一時期アメリカのニュース全体の4%を占めていたとか。」


ふたご2

「それはたいそうな量ですね。」


ふたご1

「日本で言うと、暑さでぐったりした動物園のシロクマに氷が差し入れられたパーセンテージと同じぐらいです。」


ふたご2
「いやたしかに毎年やってますが。」
ふたご1

「このようなニュースが報道の大部分を占めるというアメリカの現状に深く憂慮を覚えざるをえないです。」


ふたご2

「シロクマの話題で4%とる国もどうかと思いますが。」


ふたご1

「なぜ視聴者もうんざりし、そして重要度も高くないニュースが大量に流れるのでしょうか。」


ふたご2
「それは各国のマスコミが共通で抱える問題ですね。」
ふたご1

「視聴者にうけようとするあまりに、何がうけるのか、どの程度やっていいかという基準がよくわからなくなってくるのです。」


ふたご2

「そういうものですかね。」


ふたご1
「だからついついくもりの日をウケ狙いで雨の日だと予想してしまったりするのです。」

ふたご2

「ウケ狙いだったんですかあれは。」


ふたご1

「これもいわゆるメディアの暴走の一環です。」


ふたご2

「どこに向けて暴走してるんですか。」


ふたご1

「占いコーナーのラッキーカラーもだいたいウケ狙いです。 」


ふたご2

「色だけでどうやってうけろと。」


ふたご1

「ラッキーカラーはほんとは古代紫なのに、紫になってるよ。わははははは。」


ふたご2
「迷走もしてますねえ。」

ふたご1

「ですから現代の視聴者はそういう迷走したウケ狙いをいかにして見抜くかが重要なスキルとなってくるわけです。」


ふたご2
「そこまで迷走してたらわかりませんよ。」

ふたご1

「だから地デジ開始に合わせて、テレビにも新しい機能をつけるのです。」


ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「ここはウケ狙いだぞ、というポイントに来たら、テレビの横についた手がぐるぐると回るので、それを見て笑ってください。」


ふたご2
「公開番組のADじゃないんですからね。」

ふたご1

「ざるに水で冷やした麺を入れて持たせればあっという間に水も切れます。」


ふたご2

「部屋の中がびしょびしょですよ。」


ふたご1

「トンボもかんたんに捕まえることができます。」


ふたご2

「トンボの目を回させるような牧歌的な機能をつけなくてもいいです。」


ふたご1

「レッツ地デジ!」


ふたご2
「どこにむかっているんだろうか。」
ふたご1
「イギリスの運輸省は、二酸化炭素排出量の少ない車ランキングを発表したそうですよ。」
ふたご2

「そんなランクを国が。」


ふたご1

「地球温暖化問題への取り組みとして、二酸化炭素排出量の少ない車に乗るように国民に呼びかけるためのランキングです。」


ふたご2

「しかし国が特定の車種をすすめるとほかの会社から苦情が来ませんか。」


ふたご1

「文句があるなら、二酸化炭素を出さない車を使えばいいのです。」


ふたご2

「まあそうかもしれませんが。」


ふたご1

「そういうわけで、ランキング一位をねらえる車を考えました。」


ふたご2
「考えてください。」

ふたご1

「まず、地球上にいる限りいつでも使えるクリーンなエネルギーを採用します。」


ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「重力エネルギーです。」


ふたご2

「重力?」


ふたご1

「車に巨大な坂を搭載し、走る時にはその坂から滑り降りるのです。」


ふたご2
「エネルギー保存則とか頭山とかそういったものがあると言うことだけは知ってもらいたいです。」

8月3日、君よずっと幸せに。

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