ふたご1

「『夜のお菓子』うなぎパイの姉妹品に、『朝のお菓子』すっぽんの郷があるそうですよ。」


ふたご2

「朝からすっぽんはどうかと思いますが。」


ふたご1

「ニュージーランドの乳業会社が、低脂肪乳を出す牛の開発に取り組んでいるそうです。」


ふたご2
「低脂肪乳ですか。」

ふたご1

「昨今はダイエットブームで、低カロリーのものが求められているのですが、低脂肪乳の加工には手間隙がかかります。」


ふたご2

「天然の牛乳から脂肪を取るわけですからね。」


ふたご1

「だったら最初から脂肪分を出さない牛を作ってしまえば手間も省けるというわけです。」


ふたご2
「それはそうなんですがねえ。」
ふたご1

「こういう技術が発達していくと、さらにいろいろな牛が出てくるのでしょう。」


ふたご2

「そうでしょうねえ。」


ふたご1

「たとえばカルシウム分が多い牛乳を出す牛とか。」


ふたご2

「ありそうですね。」


ふたご1
「逆に脂肪分が多いバターを出す牛とか。」

ふたご2

「もはや乳牛ですらないですねえ。」


ふたご1

「赤い色のついた牛乳を出すとか。」


ふたご2

「できるんですかそんなことが。」


ふたご1

「赤い汗をかくというカバの技術を応用するのです。」


ふたご2

「応用できるのかそれは。」


ふたご1

「それができたら青い牛乳や黄色い牛乳も簡単にできるでしょう。」


ふたご2
「気持ち悪いですねえ。」

ふたご1

「そしてその色とりどりの牛乳を使って絵を描く牛まで現れ。」


ふたご2
「ゴリラとかゾウとかたまにニュースになりますけどね。」

ふたご1

「そうなると牛の模様も白黒ではすまなくなるでしょう。」


ふたご2

「なりますか。」


ふたご1

「絵を描くという色彩感覚を手に入れた今、白黒だけで済ますというのは、牛の美意識が許さないでしょう。」


ふたご2
「美意識までつきますか。」

ふたご1

「そして牛印象派や牛キュビズムや牛萌え絵ブームなどさまざまな絵が牛の体に描かれ出し。」


ふたご2

「萌えるのか牛。」


ふたご1

「そして一見すると写真と見まごうほどの絵を牛の体に描く芸術家牛もあらわれる始末。」


ふたご2

「色はいいとして、何を使ってそんな絵を描くのか牛。」


ふたご1

「そして見た感じでは景色か牛か見分けがつかなくなり、完全に風景に溶け込んでしまう。そんな日々がしばらく続いた後…ふと人々が気づくと、牛が、本当にそこからいなくなっているのです。」


ふたご2
「なるのか。」
ふたご1
「人間が便利なものを追い求めるなかで、何か大切なものを失ってしまうのだ、という未来への警鐘を、牛達が、ひそかに鳴らしているのではないでしょうか…。」
ふたご2

「まずカラー牛乳を追い求めるのかどうか確認してから鳴らしてください。」


ふたご1

「経済同友会が、選挙期間中、テレビによる党首討論を提言したそうです。」


ふたご2

「海外ではよくありますけどね。」


ふたご1

「有名なテレビ討論では、ケネディとニクソンが大統領選で激突した際のが有名ですね。」


ふたご2

「最初のテレビ討論でしたか。」


ふたご1

「この時、メーキャップもしないで、しかも怪我をしていたために顔色が悪かったニクソンが敗北するということがありました。」


ふたご2
「まあテレビというメディアの特性をよく理解していたほうが勝ったわけですね。」

ふたご1

「そうです。もしテレビ討論が導入されれば、これからテレビの特性を理解した政治家が有利になるわけです。」


ふたご2

「なるほど。」


ふたご1
「たとえばテレビでは縦ストライプ模様の服を着るとちらちらして見えにくくなります。」

ふたご2

「ありますね。」


ふたご1

「そこで、相手が顔に細かいしましまのしわを作ってしまうような質問をできる政治家が有利になるわけです。」


ふたご2
「そんなしわを作れる顔の持ち主は政治家よりも別の道を目指したほうがいいです。」

ふたご1

「相手の顔を激しく点滅させる質問をした政治家はさらに有利!」

ふたご2
「党首討論を見る時は部屋を明るくしてテレビから離れて見てください。」

6月1日、阪神ファン票の獲得に有利しましま。

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