ふたご1

「さわやか三組!はなやか二組!しめやか一組!」


ふたご2

「隣の組がしめやかなのにはなやかにしている場合ではないですね。」


ふたご1

「よく有名人のラブレターが公開されて話題となりますが。」


ふたご2
「なんというか下手に有名になるのも考え物ですね。」

ふたご1

「ロシア皇帝アレクサンドル二世のラブレターがこのほど競売にかけられたそうです。」


ふたご2

「はあ。」


ふたご1

「相手は29歳年下の愛人、エカテリーナ・ドルゴルーコワで、子供を4人作り、皇后が亡くなったあとには再婚するほどの間柄だったそうです。」


ふたご2
「それは熱烈なラブレターでしょうねえ。」
ふたご1

「文章は宮廷でよく使われていたフランス語で書かれたものだったのですが、性的な言葉だけはロシア語で書かれていたそうです。」


ふたご2

「なぜそこだけ。」


ふたご1

「フランス語は世界の宮廷の社交語だったので、そういった語彙は学ばなかったのではないかとも考えられます。」


ふたご2

「たしかにそんな言葉が飛び交う社交界も無いと思いますが。」


ふたご1
「ですから社交界では出くわさない事態や事象ではロシア語で書いたと思われます。」

ふたご2

「なるほど。」

ふたご1

「たとえば狩りや舞踏会といったことはフランス語で。」


ふたご2

「社交界っぽいですね。」


ふたご1

「すごろくや福笑いといったことはロシア語で。」


ふたご2

「社交界じゃないところにはあるんですかロシアに。」


ふたご1

「フォアグラやトリュフといったことはフランス語で。」


ふたご2
「社交界ぽい食べ物ですね。」

ふたご1

「カップ焼きそばやナポリタンはロシア語で。」


ふたご2
「ロシアらしさはかけらもないですが。」

ふたご1

「ただそうなると、ピザやポテトチップスの扱いが微妙になってきますが。」


ふたご2

「社交界ではそんな一般家庭っぽいパーティーをしません。」


ふたご1

「ポッキーは普通ならロシア語だが、ジュースに差したものはフランス語なのか。」


ふたご2
「今は一般のパーティでもそんなことしませんよ。」

ふたご1

「イランと言えばイスラム教国ですが。」


ふたご2

「はい。」


ふたご1

「イスラムの戒律で女性は体の線などを隠さなければならないのですが、自転車にのると風圧などでどうしても体の線が出てしまいます。」


ふたご2

「長い衣服がチェーンとかに絡まると危ないですしね。」


ふたご1

「そこでこのたびイランの技術者、エラヘ・ソファリ氏が体の半分を覆い隠せる自転車を開発したそうです。」


ふたご2
「そうなんですか。」
ふたご1
「しかしうまく作らないと風の日は風圧をもろに受けて危険です。」
ふたご2

「風を通す素材にしないといけませんね。」


ふたご1

「しかも、光が当たって女性の体の影が映るようなことになってはいけないのです。」


ふたご2

「素材を吟味しないといけないですね。」


ふたご1

「雨が降って覆いが重くなるのも事故につながります。これまた危険です。」


ふたご2

「そう考えるとなかなか難しいですねえ。」


ふたご1

「そこでソファリ氏には悪いですが私が新しい方法を考えました。」


ふたご2
「ソファリ氏もその辺のことは考えていると思いますが。」

ふたご1

「まず自転車の前輪に注目します。」


ふたご2

「前輪?」


ふたご1
「そこにライト用の発電装置を大量につけます。」

ふたご2

「大量に。」


ふたご1

「そうして作った電気で女性の全身につけたライトを光らせ、体の線が見えないように!」

ふたご2
「そんなまぶしいものが道を通っていたら事故続発だと思いますが。」

ふたご1
「事故が起これば体の線どころではないのでそれはそれでいいかと。」

ふたご2
「もっと大切なものを見ようとしてください。」

5月18日、イラン国営新聞「イラン」。

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