ふたご1

「捕らぬ狸のスキンケア。」


ふたご2

「しておいてもらったほうがいいですね。」


ふたご1

「ハウス食品が新しいカレーを開発したそうですよ。」


ふたご2
「なんですかそれは。」

ふたご1

「宇宙飛行士のためのカレーだそうです。」


ふたご2

「またせまいニーズですね。」


ふたご1

「ご存じのように宇宙は無重力です。」


ふたご2
「はい。」
ふたご1

「ですから普通のカレーだとふわふわと浮いてしまって、いたる所にカレーが飛んでしまいます。」


ふたご2

「汁物とかはだめでしょうねえ。」


ふたご1

「ですから真っ白なスペースシャトルのあちこちに黄色いしみがつく始末。」


ふたご2

「外側にまで飛びますか。」


ふたご1
「そこでハウス食品が作ったのが、宇宙飛行士専用の、ねばりが二倍カレーです。」

ふたご2
「ねばりですか。」

ふたご1

「ねばりがつよくなれば、普通より少々力はいるものの、汁が飛び散ったりすることはありません。」


ふたご2

「なるほど。」


ふたご1

「これも技術が発達したからこのようなことが可能になったのです。」


ふたご2

「そうですね。」


ふたご1

「これも力をこめてカレーをすくい上げても折れないスプーンができたからこそです。」


ふたご2
「そっちですか。」

ふたご1

「さもなければスプーンが折れてしまって食べられないではないですか。」


ふたご2
「そんな凍り付いたカップアイスほど固くはないと思うんですが。」

ふたご1

「何しろ相手は無重力ですよ。どれだけ強力でも不思議ではありません。」


ふたご2

「普通のカレーの二倍ほどだって、さっき言ったじゃないですか。」


ふたご1

「こうなってくるとほかの食品も宇宙対応することが目指されますね。」


ふたご2
「無視するな。」

ふたご1

「たとえば、そばです。」


ふたご2

「あれはまた汁が飛びそうですね。」


ふたご1

「そうですね、あと重量の問題もありますしね。」


ふたご2

「そんなに重いですか。」


ふたご1

「器を用意するのも一苦労です。」


ふたご2
「器?」
ふたご1
「そばを入れた大量の器と、後ろから継ぎ足していく担当の人も乗せるとなると相当の重量になりますからね。」
ふたご2

「わんこそばを宇宙でやるな。」


ふたご1

「そして粘りけの強いそばを次々に一気食いしていくと、いつのどを詰まらせるか心配でなりません。」


ふたご2

「宇宙わんこそばを許可したNASAのほうが心配です。」


ふたご1

「そして、のどに詰まったそばを吸い出すための掃除機も用意しなくては。」


ふたご2

「宇宙まで何しに行っているのだ。」


ふたご1

「長年にわたって楽しまれている人生ゲームですが。」


ふたご2
「長い間ありますね。」

ふたご1

「アメリカではついに紙幣を廃止した人生ゲームが発売されるそうです。」


ふたご2

「えええ。 」


ふたご1
「人生の目標はお金だけじゃないということで、愛や冒険や学問やキャリアなどを換算したポイントで競う方式になるということです。」

ふたご2

「どんなゲームになるんでしょうねえ。」


ふたご1
「『交通事故にあい、好きな人がお見舞いに来てくれる 健康のポイントが10さがる 愛のポイントが10あがる お金を2000ドル支払う 学問ポイントが5ポイント下がる』」

ふたご2
「ずいぶんと要素が増えましたねえ。」

ふたご1
「『カルシウムポイントが20下がる γ-GTPポイントが0にもどる 陶芸家ポイントが23あがる サラサラヘアポイントが30下がる ワインディングロードポイントが30下がる…。」

ふたご2
「人生をなんだと思っているのか改めて問い直したいですね。」

3月23日、人生はゲームだ。

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