ふたご1

「地上デジタル化にともないまして、来月から、チャンネルの数字が0.5ずつ増えます!」


ふたご2

「リモコンのことも考えてください。」


ふたご1
「アメリカの映画協会が、DVDのにおいをかぎわける犬を発表したそうです。」

ふたご2

「DVDですか。」


ふたご1

「何しろ海賊版対策には映画関係者が頭を痛めています。そこで税関でDVDのにおいをかぎわける犬を導入して、海賊版DVDを見つけやすくするのだそうです。」


ふたご2
「なるほど。」

ふたご1

「しかし今まではコピー防止など技術にばかり気をとられていた海賊版対策も、これが契機となって、新たな方法を見出すようになるかもしれません。」


ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「逆に正規版のDVDにもにおいをつけるのです。 」


ふたご2
「におい?」
ふたご1

「DVDの素材に匂いをつける技術は高度な技術なので、今までのように手軽に海賊版を作れなくなるでしょう。」


ふたご2
「まあそうかもしれませんが、見る分には匂いがあってもなくても関係ないのではないですか。」

ふたご1

「それは認識が甘いです。」


ふたご2
「甘いですか。」

ふたご1
「たとえば映画ができたころは音声がついていませんでした。しかし、今、音声がついていない映画を人々が好んで見るでしょうか。」

ふたご2
「まあそれはそうですが。」

ふたご1

「ですから、これからは映画を見るときにはにおいがするのが常識になれば、自然ににおいのない海賊版DVDでは人々は物足りなくなってしまい、海賊版は駆逐されてしまうというわけです。」


ふたご2

「そうなんですかねえ。」


ふたご1

「やっぱりアクション映画を見るときには焼肉のにおいがしなきゃ。」


ふたご2

「爆発シーンを見るときに気まずいですよ。」


ふたご1

「ラブストーリーを見るときは、線香のにおいがしないと。」


ふたご2
「ラブと無縁もはなはだしいですよ。」

ふたご1

「ミステリー映画を見るときには、甘い桃のような香りがしないと。」


ふたご2
「すべての被害者の死因が青酸だと思ったら大間違いですよ。」

ふたご1

「こうなればDVDレンタルショップはもう、においのワンダーランド!」


ふたご2

「いろんなにおいが混ざり合ってそれはもう。」


ふたご1

「こんな世の中になれば、もう誰も海賊版など手にしないでしょう。」


ふたご2
「むしろ積極的に手にしたくなりましたが。」

ふたご1

「ギリシャでは来年から、国内総生産・GDPの算出に、売春や密輸などのいわゆる闇経済も含めるようにするそうです。」


ふたご2

「そんなことを。」


ふたご1

「これでGDPは10%アップが見込まれています。」


ふたご2

「見込むも何もそんなことしていいんですか。」


ふたご1

「仕方ないんです。EUが加盟国に赤字削減を要請しているのです。こうでもしないと赤字が減らないんです。」


ふたご2
「それにしてもねえ。」

ふたご1
「確かにこうした闇経済を認可するのは望ましくありません。しかしこうして統計という数字に残すことによって、今まで明るみに出なかった部分に光をあてることができるのではないですか。」

ふたご2

「まあそうかもしれませんが。」


ふたご1

「そうした結果、国の経済の内容が改めてよくわかるようになるかもしれません。」


ふたご2

「そうかもしれませんが。」


ふたご1

「たとえば日本でやってみたとしましょう。」


ふたご2

「特にEUにもせまられていませんが。」


ふたご1
「たとえば絵画のジャンルで刺青が相当の売り上げを上げていたり。」

ふたご2
「絵画ねえ。」

ふたご1

「ヤクザのスーツの半分がユニクロ製だということがわかったりとか。」


ふたご2

「いかつさの真逆のようですが。」


ふたご1
「日本の提灯の半分がヤクザの事務所に飾られるのに使われているとか。」

ふたご2

「単なるイメージですよ。」


ふたご1
「日本からの輸出品の一位は自動車ではなく小指だったりするとか。」

ふたご2
「輸出するなそんなもん。」

9月29日、北朝鮮製の偽造小指スーパーK

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