ふたご1

「エビ場でダンスナウ!」


ふたご2

「それがもしエビ漁の漁場で踊っていることをさしているのであったらすぐやめてください。」


ふたご1
「ベックマン・コールター社が、みんなの血液検査コーナーというWebサイトを公開したそうですよ。」

ふたご2

「血液検査Webですか。」


ふたご1

「血液と血液検査の基礎入門から形態のベテランが教える細胞質の見方やコールターカウンターの歴史など血液検査マニアにとってはたまらないコンテンツが目白押しです。」


ふたご2
「マニアというか医療関係者向けじゃないんですか。」

ふたご1

「まあそういう見方もあるでしょうが。」


ふたご2

「あるどころの騒ぎではないですよ。」


ふたご1

「こうして世界中から簡単にアクセスできるウェブサイトとなったのは、もっと広い層に血液検査のアピールをするべきだと考えてのことでしょう。」


ふたご2
「そうですかねえ。」
ふたご1

「有名な話があります。ある靴会社のビジネスマン二人が市場開拓のためにある国に行ったところ、誰も靴をはいていません。一人のビジネスマンは困惑して『この国はダメです、誰も靴をはいていません。』ところがもう一人は『この国はすばらしい国です、まだ誰も靴をはいていません!』と。」


ふたご2
「はあ。」

ふたご1

「つまりビジネスチャンスというのは目のつけ方ひとつであるというわけです。」


ふたご2
「まだよくわかりませんが。」

ふたご1
「つまり血液検査を個人やパーティーの場でするのはまだ一般的ではありません。これはすごいビジネスチャンスであるということです。」

ふたご2
「は?」

ふたご1

「世の人で健康に興味のない人は少ないです。そして血液検査をすると健康状態がよくわかります。」


ふたご2

「まあそうですが。」


ふたご1

「そして不健康な人は自分がいかに不健康であるかを話すのが大好きです。」


ふたご2

「まあそれはありますが。」


ふたご1

「そんな時に血液検査の結果が加われば、さらに話の厚みも増し、説得力も高まり、会話の幅も広がるのではないでしょうか。」


ふたご2
「そうですかあ?」

ふたご1

「今回のWebサービスが広まって血液検査に対する関心と需要が高まれば、血液検査キットがWeb対応となり、Web上のスペースに自分の血液データをアップして全世界に公開できるようになるでしょう。」


ふたご2
「γ-GTPとか公表されても困るのですが。」

ふたご1

「そしてこのデータをもとに会話したりコミュニケーションしたりする、血液検査ソーシャルコミュニケーションサービスなども発生するでしょう。」


ふたご2

「ミクシイみたいなものですか。」


ふたご1

「美苦血位です。」


ふたご2
「やかましい。」

ふたご1

「そんなふうに、今までのWeb上のヴァーチャルな交友関係でなく、血の通った温かいコミュニケーションが成立するわけです。」


ふたご2

「血で血を洗うとも言えなくもないですが。」


ふたご1

「そんな世の中になれば、子供達もカードのようなヴァーチャルなものでなく血液を交換したり戦わせたりすることを通じて、人の痛みがわかるようになるんじゃないんですかね。」


ふたご2

「さもいい世の中のように言うな。」


ふたご1

「日立製作所機械研究所が人ごみの中でも歩く人の中をぬって移動することができるロボットを開発したそうですよ。」


ふたご2
「よけますか人を。」

ふたご1
「まあ実際にロボットを使う際にはそういった人間ならできることができないと、面倒なことが起こりがちですからね。」

ふたご2

「そうですね。」


ふたご1

「たとえばロボットにお使いを頼んだとしましょう。」


ふたご2

「はい。」


ふたご1

「この時に人ごみをぬって移動できないと、人々にぶつかって迷惑をかけることになります。」


ふたご2

「それはそうですね。」


ふたご1
「また、時間通りに動いてくれないと、夕ご飯までに材料が届かない危険性もあります。」

ふたご2
「まあ夕ご飯には限りませんが。」

ふたご1

「そしてエネルギーを補充中に勝手に動き出したりすると、途中でエネルギーが切れて立ち往生するおそれがあります。」


ふたご2

「まあそうですね。」


ふたご1
「こうした問題を解決せずにロボットを世の中に出すとどういうことが起こるでしょうか。」

ふたご2

「とんでもないことがおこりますね。」


ふたご1
「遅刻しそうになって、食パンをかじりながら走っていると、前から走ってくる転校生の美少年をよけることができずにぶつかってしまい、恋が生まれてしまったりしてしまいますからね。」

ふたご2
「そんな古典的な少女漫画ロボットはいないと確信していますが。」

9月15日、ロボ木心中。

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