「まあ当時はウォシュレットもありませんでしたから。」
「竹ですか。」
「これまでの樹脂に比べて重量が三割程度削減できますし、入手や育成もほかの素材に比べて簡単だという利点もありますからね。」
「ゆくゆくは自動車の車体すべてを竹にすることも可能でしょう。」
「いやさすがにそれは。」
「中国ではビル作りの足場に鉄ではなく竹の足場を組んでいるのですから。」
「車に鬼畜米英が乗っていたときも竹やりで簡単につけそうですしね。」
「そういう場合は紙で作った自動車ならばいざという時には香典袋などにもなり安心です。」
「自分自身の葬式には香典はいりませんよ。」
「韓国のLG電子が、キムチから抽出した酵素で殺菌作用を持つエアコンを開発したそうです。」
「キムチでですか。」
「このエアコンは鳥インフルエンザを防ぐことを目的としてつくられたものだそうで、研究所の調査によるとＨ５Ｎ１型ウイルスを除去できたとのことです。」
「ただ科学的な証拠は出ていないわけですが。」
「それはともかく、キムチや納豆などの発酵食品を食べると細菌やウィルスに対する抵抗力が増加するのは知られていますから、おおいにとることはよいことです。」
「エアコンのフィルターは食べられませんが。」
「どうせならそれくらいのことをしてくれてもよいと思いますが。」
「エアコンというより細菌兵器ですよ。」
「しかしこうなったらほかの国も黙っていてはいられないでしょう。」
「黙っていてほしいですが。」
「日本メーカーはあらゆるものをぬか漬けや納豆にするエアコンを。」
「そういったお国柄が出るエアコンの時代もよいではないですか。」
「よさがまったくわかりませんよ。」
「そうなれば洗濯機も必然的に発酵方面に。」
「行かないでもらいたいですが。」
「鳥インフルエンザはエアコンの下よりも家の外で感染する確率のほうが高いじゃないですか。そうなった時にあなたを守ってくれるのはむしろ衣服のほうです。」
「そうかもしれませんがねえ。」
「そこまでになりますか。」
