ふたご1

「六カ国協議の打開のために、アメリカのヒル国務次官補が石原真理子さんの元を極秘に訪問したらしいですよ!」


ふたご2

「交友関係が広い人とは聞いてましたが。」


ふたご1

「ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院の渡辺安虎助教授のチームが、日本の55年体制下の人事を研究したそうです。」


ふたご2
「ずいぶん前のことになったような気もしますが。」

ふたご1

「ゲーム理論や計量経済学を駆使してみたところ、運輸相や建設相といった利権に直結するポストが明確に重視されていたそうです。」


ふたご2

「そんなことまでわかるのですか。」


ふたご1

「たとえば交渉過程などで、首相誕生に対する貢献度や他議員に対する影響力などをかんがみて決められてのでしょうね。」


ふたご2
「なまぐさいですね。」
ふたご1

「それに引き換え利権に縁がなさそうな大臣だともういい加減です。ダーツか何か飛ばして決めるほどです。」


ふたご2

「いやそこまでいい加減だとは思いませんが。」


ふたご1

「モーニングを持って官邸にやってきたのを見てはじめて『あ、こいつを大臣にしたんだった』と思うほどです。」


ふたご2

「いい加減にもほどがありますよ。」


ふたご1
「そんなわけなのでモーニング担当相も肩身が狭いです。」

ふたご2
「利権どころか仕事もあるのですかその大臣には。」

ふたご1

「内閣発足時に来たモーニングをクリーニング店に出すことにより、割引券を多くもらえるという利権が。」


ふたご2

「わあミニマムな利権。」


ふたご1

「ですからこのままではいけないとクリーニング業界に圧力をかけ、割引券の割引幅をアップさせようと暗躍を。」


ふたご2

「あがったところで5%か10%じゃないですか。」


ふたご1

「そして1%の割引幅の増大に成功。」


ふたご2
「さらにちっちゃいなあ。」

ふたご1

「ちっちゃいとは言いますが1000億円分のクリーニングを出したときに、10億円もの利権となるのですよ?」


ふたご2
「1000億円分もモーニングをクリーニングに出す人がいるのか。」

ふたご1

「しかしその利権を得られるのは次の内閣改造時にモーニングがクリーニングに出される時なのです。次も果たしてモーニング担当相になれるのか?政界の裏でのどろどろとした駆け引きが続くのです。」


ふたご2

「その能力をもっと別のところに生かしてもらいたいものですが。」


ふたご1

「しかし、利権が小さいばかりに、クリーニング担当相の存在を忘れてしまい、総理大臣が大臣を任命することを忘れる事態に…」


ふたご2
「私が記憶する限りすべての総理が存在を忘れている気がしますよ。」

ふたご1

「そんなことではいけない!もっとクリーニング割引幅を多くして、利権を多くして、総理に覚えてもらえる大臣に!」


ふたご2

「何から何まで間違っている気もしますよ。」


ふたご1

「北朝鮮の金正日総書記が、軍の部隊にカラオケ機材を贈ることを進めるそうですよ。」


ふたご2

「なんでまたそんなことに。」


ふたご1

「カラオケ機材を送った部隊の雰囲気の盛り上がり方がすばらしいそうです。」


ふたご2
「それはただ単にカラオケで盛り上がっていると言うことではないのですか。」
ふたご1
「総書記がマラカスを贈ったかどうかまではわからないので、そこまではわからないのですが。」

ふたご2

「カラオケの盛り上がりの基準はマラカスですか。」


ふたご1

「知ってのとおり、軍隊には軍楽隊があるほど、音楽とは切っても切れない歴史があります。」


ふたご2

「そうですねえ。」


ふたご1

「しかし一般的には軍楽隊とかマーチングバンドとかいったものに限られています。そこにカラオケという機材を導入するあたり、北朝鮮軍に何か新たな動きがあると見ても良いのではないかとも思います。」


ふたご2

「自衛隊でもレクリエーション用にありそうですが。」


ふたご1
「ここで中国の歴史を振り返ってみましょう。」

ふたご2
「唐突ですね。」

ふたご1

「かつて秦を滅ぼした項羽は劉邦との争いに敗れ、包囲されてしまいます。ある日、その包囲した軍から、項羽の出身地であり地盤である楚の国の歌が聞こえてくるではありませんか。『ああ、周りの兵士がみんな楚の国の歌を歌っている。楚の国の者はすべて敵になってしまったのだ。自分の見方はもういないのか。』と絶望した項羽は敗走しました。」


ふたご2

「四面楚歌という奴ですね。」


ふたご1
「つまりそういった効果が歌にあるのです。北朝鮮軍の兵士は100万とも言われています。それらが一斉に歌い出せばかなりの効果があるのではないかと思われます。その歌の練習のためにカラオケの機材を配備したのではないかと推測されるわけです。」

ふたご2

「はあ。で、どんな歌を歌うんでしょうか。」


ふたご1
「やっぱり北朝鮮ですから。」

ふたご2
「アリランとかですか。」

ふたご1
「『北の国から』じゃないですかねえ。」

ふたご2
「さだまさしにそんな威力があるとは知りませんでした。」

12月23日、防人の詩

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