ふたご1

「にわにはにわいなにわうどんをもったにわながひでがいます。」


ふたご2

「米のように必要な人材だということで米五郎佐とよばれています。」


ふたご1

「フィリピンでは、イメルダブランドの靴やアクセサリーが発売されるそうです。」


ふたご2
「マルコス元大統領の夫人ですね。」

ふたご1

「マルコス大統領はフィリピンで独裁政治をおこなっていましたが、アキノ大統領率いるピープルパワー革命でハワイに亡命したのです。その時にマラカニアン宮殿に残されたのがイメルダ夫人の三千足の靴でした。これはマルコス政権の腐敗の象徴であるとされたものです。」


ふたご2

「一日に一足はいてもおいつきませんからねえ。」


ふたご1

「しかしそれから時が流れ、後継政権にも多くの問題が起こりました。またレイテ島などではマルコス支持派の力も大きく、イメルダ夫人は帰国後、上院議員として当選したりしているのです。」


ふたご2
「なるほど。」
ふたご1

「そこで今回、イメルダブランドのものを作ってイメージアップというわけです。」


ふたご2
「で、どんな商品が。」

ふたご1

「そうですね、今回はイメルダ夫人が持っている靴やアクセサリーを加工して20ドルから100ドル程度で売り出すという計画だそうです。」


ふたご2

「それはブランドというよりリサイクルショップではないかという気もしますが。」


ふたご1
「欧米ではブランド物の商品は親子何代にもわたって使い続けるといいます。イメルダ夫人と親子のような存在になるという意味も込められているのではないでしょうか。


ふたご2
「暑苦しいブランドですねえ。」

ふたご1

「なにしろこのブランド戦略には、マルコス派の勢力拡大という目的がありますから、イメルダ夫人との連帯を深める必要があるのです。」


ふたご2

「それにしてもですねえ。」


ふたご1

「マルコス派の復権のためにはもっともっとブランドイメージを一般に拡大する必要があります。ですからこの動きはもっともっと拡大していくと思われます。」


ふたご2

「そうなんですかねえ。」


ふたご1

「たとえばイメルダ印のソーセージが出たりします。」


ふたご2
「食品まで。」

ふたご1

「イメルダ夫人の持っている食品を加工して作ったソーセージです。」


ふたご2
「持っているって。」

ふたご1

「ジャムやのりの佃煮や鮭フレークなどの風味がたまりません。」


ふたご2

「冷蔵庫のあまりものじゃないですか。」


ふたご1

「腹の底からイメルダ夫人が語りかけてくるような気持ちになれます。」


ふたご2
「食中毒ですよそれは。」

ふたご1

「その後はメディア界にも進出します。」


ふたご2

「メディアに。」


ふたご1

「イメルダ夫人の持つ古新聞を切り抜いて作った新聞です。」


ふたご2

「手間がかかって仕方がないですよ。」


ふたご1

「現在の政治や社会情勢やテレビ欄がたいへんおどろおどろしく感じられてなかなかよいと評判です。」


ふたご2
「脅迫状じゃないですか。」

ふたご1
「欧米の研究チームがウニのゲノム情報の解読を完了したそうです。」

ふたご2

「遺伝子ですか。」


ふたご1

「ウニの遺伝子数は人とほぼ同じだということがわかったそうです。」


ふたご2

「あんなに小さいのにねえ。」


ふたご1

「それだけではなくて遺伝子情報の七割が人と同じだというのです。」


ふたご2

「へええ。」


ふたご1
「しかしよく考えるとそれぐらいの共通点はありますから不思議というわけでもないのですね。」

ふたご2
「ありますか?共通点。」

ふたご1

「人も時として自分の殻に閉じこもり、とげとげしい気持ちになることがあります。」


ふたご2

「精神面じゃないですか。」


ふたご1
「そう、ウニのように。」

ふたご2

「やかましい。」


ふたご1
「そして体の下に酢飯を置かれ、まわりをのりで囲まれると、『ああ、僕は食べられるんだな』という気持ちになります。」

ふたご2
「そんな状況に追い込まれた人はいないと思いますが。」

ふたご1
「そう、ウニのように。」

ふたご2
「90パーセントぐらいウニなんじゃないですか。」

11月10日、ウニウニ。

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