ふたご1 「フランス王シャルル5世は『税金の父』と呼ばれていたそうですが、『税金の母』『税金の叔父』の名前は空席なので、皆さんねらいどころですよ。」

ふたご2

「もう生まれてからずいぶんたつと思うのですが。」

ふたご1 「パリではセーヌ川に砂浜をつくる恒例のイベントが開かれているそうです。」

ふたご2

「川に砂浜ですか。」

ふたご1

「海から遠く離れたパリの人々に、少しでも海気分を味わって欲しいということなのでしょう。」

ふたご2 「なるほど。」

ふたご1

「しかし、海というのであればセーヌ川を塩水に変えるぐらいはしてほしいですね。」

ふたご2

「そんなところまではしなくてもよいとおもいますが。」

ふたご1

「ヒトデも放流して。」


ふたご2 「もうちょっとほかに放流するものがありそうですが。」

ふたご1

「フランスの国旗にヒトデをいっぱいつければたちまちアメリカの星条旗になりますし。」

ふたご2 「えらい大味な星条旗ですね。」

ふたご1 「しかしこういった身近に自然を再現するというのはよくありまして。」

ふたご2 「そうなんですか。」

ふたご1 「江戸時代の日本では富士山に登りたい人々がちっちゃい山を作って、富士山に登ったつもりになる富士講という行事が行なわれていたそうです。」

ふたご2 「そうなんですか。」

ふたご1

「気の持ちよう次第で浅間山にも大山にも阿蘇山にもなるというすばらしい趣味だと私は思います。」

ふたご2

「当人達はそんなつもりはなかったと思いますが。」

ふたご1

「パリもセーヌ川を砂浜にすることで、コートダジュールやタヒチやハワイやフィジーやニューカレドニアや日本海などを肌で感じるわけです。」

ふたご2 「まあ日本海に思いをはせるかどうか知りませんが。」

ふたご1 「恋に破れたパリジェンヌは北のセーヌ川でなくて日本海で一人泣いてたたずむのではないのですか。」

ふたご2 「ましてや演歌の心がパリジェンヌにあろうはずもないですが。」

ふたご1

「この夏休み、皆様も遠くに出かけるのではなくて、自分たちで自然を再現して観光気分に浸るというのはいかがでしょうか。」

ふたご2 「いいんですかねえ。」

ふたご1

「たとえば軽く城壁など作ってみて万里の長城とか。」

ふたご2

「軽くでできるものではないと思いますが。」

ふたご1 「ちょっと家族の間に溝などを作ってみて気分はベネチアになるとか。」

ふたご2 「水の都を溝の都呼ばわりするな。」

ふたご1

「三共製版があぶらとり紙に印刷する事業を始めたそうです。」

ふたご2

「あぶらとりがみですか。」

ふたご1

「あぶらとり紙は薄くて破れやすいですし、脂を吸い取る時に顔にインクがつかないようにもしなければならないと、印刷はたいへん困難でした。それがこのほど事業化に成功したというのですからすごいわけです。」

ふたご2

「そうなんですか。」

ふたご1

「これで思うさまあぶらとり紙にみのもんたの顔写真を印刷することができますよ。」

ふたご2 「逆に脂がうつってきそうですよ。」

ふたご1 「汗かきジジイという人もいましたね。」

ふたご2 「そういうセレクションはやめてください。」

ふたご1

「やはり脂をとってくれるようなものを印刷したほうがいいですね。」

ふたご2

「それはそうですよ。」

ふたご1

「猫などはいいかもしれません。」

ふたご2

「猫ですか。」

ふたご1 「一見おとなしいが気が聞く女中。だが夜になるとするすると首がのびて行灯の油をぺろーりぺろーり。」

ふたご2 「化け猫じゃないですか。しかもろくろっ首とかぶってませんか。」

ふたご1

「そういう化け猫がこないようにおふだを印刷しておくというのもよいかもしれません。」

ふたご2

「あぶらとり紙のおふだというのもなんだかありがたみがないですね。」

ふたご1
「化け猫のほかには妖怪油すましぐらいには絶大な威力を発揮するとは思いますが。」

ふたご2

「またターゲットがせまいですね。」

ふたご1
「では妖怪たちへ、行灯の油をなめると健康にいいですよと、みのもんたにアピールしてもらいましょう。」

ふたご2 「いやな光景だなあ。」

7月22日、とっぺんぱらりのぷう。

 

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