ふたご1 「とーれとーれぴーちぴーちカニ両親〜」

ふたご2

「両親にしたところでカニには違いないのでは。」

ふたご1 「山梨県環境科学研究所が花粉と黄砂の関係についてまとめ、黄砂の飛来量が多い年には花粉の飛散量が少なく、黄砂の飛来量が少ない年には花粉の飛散量が多くなるという研究結果を発表したそうです。」

ふたご2

「そういうものなのですか。」

ふたご1

「つまり杉は黄砂が飛んでいると、花粉を出す量を控えめにするということです。」

ふたご2 「どういう理屈かはわかりませんが不思議ですねえ。」

ふたご1

「私の立てた仮説によると、花粉がいくら空を飛ぶといっても、黄砂のように海を越え国境を越えやってくるほどとぶわけではありません。そうした黄砂さんに杉側でも尊敬と畏敬の念を覚えているのではないかと思われます。」

ふたご2

「畏敬ですか。」

ふたご1 「そうした杉側の黄砂に対する遠慮が、飛散量を控えめにしようという行動に現れるわけです。」


ふたご2 「そんな遠慮をするんですか。」

ふたご1 「現に主要な杉林で、黄砂の実物大ポスターが見つかったというニュースを聞いてもいい頃だと私は思っています。」

ふたご2 「『現に』の使い方を間違いすぎですよ。」

ふたご1 「こうした杉の性質を知らなくては、花粉症対策にも誤りが出てくるというものです。」

ふたご2 「しかしその性質を対策にどうやっていかせばいいんですか。」

ふたご1 「たとえば花粉を減らすために中国大陸のほうで黄砂を盛大に飛ばしてもらうとか。」

ふたご2 「自然現象なんですから。」

ふたご1

「黄砂の出るゴビ砂漠やタクラマカン砂漠で、砂漠麺をうってもらえば、黄砂も盛大に舞うというものです。」

ふたご2

「小麦粉のかわりに砂を使うのが砂漠麺ですか。」

ふたご1

「もしくは人工の黄砂をまくとか。」

ふたご2 「人工品ですか。」

ふたご1

「しかし本物の黄砂様にかなうような人工品が今の技術でできるものか。」

ふたご2

「そんなに難しいんですか。」

ふたご1 「あの杉様が尊敬するような黄砂様ですよ?相当高い技術が必要ですよ?」

ふたご2

「その杉様は別の杉様のような。」

ふたご1 「ともかくそれを実現できる日までは花粉症対策もまったく行なえないということです。」

ふたご2 「別に黄砂にこだわらなくても花粉症対策ぐらいできるのではないですか。」

ふたご1

「現状では空気中に飛散する花粉をライフルで狙撃して撃墜しようとしても、花粉の胸についている黄砂の写真入のロケットに当たって、命拾いされてしまうんですよ?」

ふたご2

「対策がナノテクノロジーにもほどがありますよ。」

ふたご1 「正倉院で、上司に贈り物をして役職を得ようとしたという内容の奈良時代の古文書が見つかったそうです」

ふたご2 「やっぱり昔でもあったんですねえ。」

ふたご1

「残念ながらイワシを60匹もおくったのに不採用となったということですが。」

ふたご2

「やっぱりもっと高いものを送ったほうがよかったんでしょうか。」

ふたご1

「いえいえ平城京は内陸地ですから海の幸は貴重品です。むしろ当時の役人達が、賄賂などに目もくれない状態だったと解釈するべきではないでしょうか。」

ふたご2

「それはよいことですねえ。」

ふたご1

「むしろ賄賂よりもそれをわたす時のパフォーマンスが重要視されていたのではないかと見られています。」

ふたご2 「どういうことですか。」

ふたご1 「この古文書には、小さな役でもいいから、役職を与えてくれと書かれていたのです。あまりにも芸がない。日本では古来から菓子箱の底に小判を忍ばせるなどの様々な高等テクニックが要求されていたのにです。こんな単純な渡し方では、上役が気に入るわけはないでしょう。」

ふたご2 「そうなんですか。」

ふたご1

「賄賂をもらう人間といっても役人です。賄賂を渡すときに芸をするぐらいの有能さがなくては、将来取り立てるときにも取立てがいがないというものです。」

ふたご2

「そういうものなんですかねえ。」

ふたご1

「奈良時代ともなれば律令制度が整備され、官僚たちも洗練されてきたころです。相当ひねった賄賂の贈り方をしなければ認めてもらえないでしょう。」

ふたご2

「ひねりましたか。」

ふたご1 「聖武天皇時代、太政大臣の地位までのぼりつめた藤原仲麻呂などもこの賄賂の贈り方で出世したものと見られます。」

ふたご2 「そうなんですか。」

ふたご1

「この贈りかたが誰にも真似できないとして当時話題になったのです。」

ふたご2

「いったいどういう贈り方でなんですか。」

ふたご1 「大仏を作る時にそっと大仏の下に入れて贈ったのです。」
ふたご2

「まず贈られたほうが受け取りやすい方法で贈るべきでは。」

5月27日、この冬、ハムも。

 

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