ふたご1 「マラソンの大会にランナーズ杯がないのはどういうわけなのでしょう。」

ふたご2

「英語だと杯はカップというからです。」

ふたご1 「ロシアの赤の広場の一角にはレーニン廟というレーニンの墓がありまして。」

ふたご2

「あの当時の遺体がそのままおいてあるという。」

ふたご1

「そうです。その名物の遺体を埋葬するかどうかで今ロシアが揺れているそうです。」

ふたご2 「名物といわれましてもねえ。」

ふたご1

「金属のように固いレーニンならあちこちで見られますが、薬剤まみれとはいえ幾分やわらかいレーニンはここだけでしか見られないのですよ。」

ふたご2

「もうそんなにレーニン像は立っていないと思いますが。」

ふたご1

「しかし社会主義国ではこうして最初の指導者を保存する風習がありまして、レーニンだけでなくて毛沢東、金日成、ホーチミン、チョイバルサン、ゴットワルト、ネト、ディミトロフなどといった方々も保存されていたそうですが、東欧のほうの方はもう埋葬されているそうで。」


ふたご2 「まあ社会主義政権もなくなりましたしね。」

ふたご1

「そうした中でいちおう社会主義政権ではないのにレーニンはそのままなのです。」

ふたご2 「何ででしょうねえ。」

ふたご1 「やっぱり元祖ということなので残しておいたほうがいいというわけです。」

ふたご2 「そういうものなのですかねえ。」

ふたご1 「何事にも元祖は大切です。アニメ版の天才バカボンよりも元祖天才バカボンのほうが大切なようなものです。いわんや平成やレレレなどにおいては。」

ふたご2 「ようなの内容がよくわかりません。」

ふたご1

「それにいまさら埋葬されてもお土産やさんなどが困るではないですか。」

ふたご2

「困りますか。」

ふたご1

「せっかくふるふるな透明な中に浮かぶ、レーニン葛饅頭を開発したのに。」

ふたご2

「まあ涼しげ。」

ふたご1

「ちょっと冷戦もイメージしてみました。」

ふたご2 「するな。」

ふたご1

「それが埋葬ということになれば、レーニンが周囲のあんこに徐々に埋まって行く、レーニン埋葬実況中継最中ぐらいしか作れないではないですか。」

ふたご2 「中継するなよ。」

ふたご1

「徐々に泥沼にはまっていったソ連社会もイメージしてみました。」

ふたご2

「言い忘れていましたが遺体とお菓子は合わさないほうがいいです。」

ふたご1 「日本海などに大群でやってきて魚の網を破ったりすることで有名なエチゼンクラゲですが、福井県が漁協などの機関などにエチゼンクラゲと呼ばないでほしいという要請をしたそうです。」

ふたご2 「そうなんですか。」

ふたご1

「越前といえば福井県の一部の古名。イメージが悪いということなのだそうです。」

ふたご2

「まあ完全な悪役クラゲですからねえ。」

ふたご1

「今まではエチゼンガニや越前米などで越前にはいいブランドイメージがあったのに、エチゼンクラゲが浸透して、ブランドイメージが悪くなってしまっては大変なことになってしまいます。」

ふたご2

「そうですねえ。」

ふたご1

「このままでは時代劇の悪商人も、越後屋から越前屋になってしまいかねないです。」

ふたご2 「それはまず三井越後屋がありきじゃないんですか。」

ふたご1 「悪商人が世界で転ぶような時代になってもいいというのですか。」

ふたご2 「越前屋俵太さんのことはほっておいてあげてください。」

ふたご1

「そもそもエチゼンクラゲが発見されたのは同じ福井県でも越前ではなくて若狭だというのに。」

ふたご2

「そうは言ってもいまさら学名は変えられないですからねえ。」

ふたご1

「そういうわけで新しい対策を考えなくてはならないのです。」

ふたご2

「どんな対策でしょうか。」

ふたご1 「福井県の科学力を総動員して、ロボットのクラゲや、バイオテクノロジークラゲを開発してエチゼンクラゲを退治させるのです。」

ふたご2 「そこまですごい技術力があるんですか。」

ふたご1

「福井県鯖江市はメガネフレーム生産高日本一なんですよ。」

ふたご2

「生かせるんですかその技術。」

ふたご1
「福井県はぜひ作った『ニセエチゼンクラゲ』や『メカエチゼンクラゲ』でエチゼンクラゲ打倒に乗り出していただきたい。」

ふたご2

「なんだか結局負けそうな名前ですが。」

ふたご1
「そうなれば『デビルエチゼンクラゲ』や『メタルエチゼンクラゲ』や『はぐれエチゼンクラゲ』を繰り出すまでの話です。」

ふたご2 「福井県をなんだと思っているのか一度聞いておきましょうか。」

10月21日、わかさいもは北海道名産。

 

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