ふたご1

「どうしてハリーポッターのファンの人のことを、原作者の名前にちなんで『ローリング族』と誰も言わないの?」

ふたご2

「言う筋合いがないからです。」

ふたご1 「中国ではデジカメに付属する電池を抜いて、にせの電池を入れて販売するということが問題となっているようです。」

ふたご2

「電池だけを。」

ふたご1

「抜いた電池を転売してもうけるのです。」

ふたご2 「なんだかみみっちい話ですね。」

ふたご1

「馬鹿者っ!みみっちいとはなんだ!電気はデジカメの血液、電池はデジカメの心臓部分なのだぞ!」

ふたご2

「なんとなく納得しそうで納得いきませんが。」

ふたご1

「ですからデジカメメーカーのキヤノンも現地の各法律関連部門と協力してニセモノ摘発にのりだしているというわけです。」

ふたご2 「なかなかむずかしいところですね。」

ふたご1 「そんなわけで私も対策を考えてみました。」

ふたご2 「どういう対策ですか。」

ふたご1 「つまりですね、電池が簡単に抜き取れるものだからニセモノと交換されてしまうのです。ですから簡単に抜き取れないように本体に完全に接着させればよいのです。」

ふたご2 「それでは電池切れのときに電池交換ができませんが。」

ふたご1 「そういう時には電池の中に入って付属の自転車をこいでいただければ。」

ふたご2 「どれだけでかい電池なのだ。」

ふたご1

「そんな中国では現在、孫文を名乗る詐欺事件があったそうです。」

ふたご2

「孫文といいますと、辛亥革命を指導した、建国の父といわれる。」

ふたご1

「はい。」

ふたご2

「何年前ですか辛亥革命。」

ふたご1

「1911年ですからざっと93年前です。」

ふたご2

「生きてるわけあるかっ!」

ふたご1 「私は今年で130歳になる孫文です。私には莫大な資産があるが、それを解凍するのに少しお金がいる、それを貸してくれないかという詐欺の手順だそうです。」

ふたご2

「しかしねえ。」

ふたご1

「なにしろ中国には不老不死の伝説が数多くあります。まあ130歳ぐらいだったらなくはないかなと思ってしまっても無理はありません。」

ふたご2 「無理ありすぎだろう。」

ふたご1 「このほかにも歴史上の人物をかたる詐欺が中国全土で横行しているそうです。」

ふたご2

「みんなだまされてはいけませんよ。」

ふたご1 「私は1843歳の劉備玄徳だ。私にはちょっとした国があるがいまは事情があって皇帝になれない。ちょっと力を貸してくれないかといった手口なども。」

ふたご2 「それはもうだいぶ無理ありすぎだ。」

ふたご1

「わたしは生年未詳だがおそらく1600歳前後の赫連勃勃だ、なにをした人物かよくわからなくてなんだかわからないがとにかく金を貸してくれ。」

ふたご2

「もう少し人物を把握してから詐欺をしてください。」

ふたご1

「東京大学大学院の浜口宏夫教授らのグループが新しい磁性液体を発見したそうです。」

ふたご2

「磁性液体とはなんですか。」

ふたご1

「つまり液体の状態で磁力を持つ、磁石、いや磁液です。」

ふたご2 「へええ。」

ふたご1

「今回のは常温の状態で液体となっているという点で世界初なのだそうです。今後の医療用や工業用などのさまざまな分野に使えるという点で画期的です。」

ふたご2 「なるほどねえ。」

ふたご1 「未来ではこの磁性液体がいろいろな方面に使われるのでしょう。」

ふたご2

「そうですねえ。」

ふたご1

「たとえば大晦日。」

ふたご2

「いきなり年末に。」

ふたご1 「年越しそばのだしとして磁性液体が。」

ふたご2 「食うんかい。」

ふたご1

「年越しそばというのは元来、金工職人が散らばった金粉や銀粉などをそば粉につけて集めるということから転じて、お金がたくさんあつまるように、という願いが込められているのです。金や銀だけでなく鉄やニッケルやコバルトも集めたいと思うのは人間の素直な感情というものではないですか。」

ふたご2

「そんな磁石そばなど食べたいと思う人の人間性を疑います。」

ふたご1

「そんなきついことを言うない。悲しくって磁力をおびた涙が出てくらあ。」

ふたご2 「無闇におびんじゃないよ。」

11月12日、おびおび

 

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